【清水】MF白崎、2週間ぶり完全合流「結果にこだわる」

スポーツ報知
巧みにボールをキープする白崎(右)

 J1清水エスパルスのMF白崎凌平(24)が3日、急ピッチで巻き返す覚悟を決めた。右内転筋肉離れで先月20日から離脱していたが、2週間ぶりに完全合流。鹿児島キャンプ最後の練習試合となる8日のJ2岐阜戦出場を目指す。昨年に続き背番号10を託された男が、遅れた分を一気に取り戻す猛アピールを開始する。

 ピッチを美しく舞った。白崎は午前、午後あわせて2時間半のメニューをほぼ全て消化。ケガのブランクを感じさせなかった。「もう痛みもないし、自分としても動けている」と笑顔を見せ、「試合に出るため、1日でも早くコンディションを上げていく」と巻き返しを宣言した。

 午後の戦術練習では昨季主戦場にしたサイドMFではなく、ボランチでプレー。巧みなボールキープから鋭いパスを連発した。「(ヨンソン)監督も『真ん中かサイドかは見て考える』と言っていた」と、どちらのポジションでも対応できるように準備を進めていく。

 欠場した2日のJ3鹿児島戦は攻撃の組み立てに苦戦し、0―1の完封負け。「FWになかなかいいパスが入っていないと感じた。間で受けたり、DFとの中間に入って起点になることが必要」と自身が入った場合のイメージをふくらませた。

 背番号10を託されて1年目の昨季は右足首の故障もあり、24試合で3得点と不完全燃焼に終わった。「去年はバランスを取らないととか考えていたけど、今年はアシストなりゴールなり結果にこだわる」。エースナンバー2年目へ、決意は固い。

 25日の開幕まで自身が出場できるのは8日の岐阜戦、17日の甲府戦だけ。「ここから先は選手がどれだけ危機感を持ってやれるか。たった3週間しかない。練習試合一つ一つが大事になる」。白崎の“反攻”が始まる。(武藤 瑞基)

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