【金沢】チーム最年長、36歳の山崎雅人が2得点「コンディションを上げたい」

スポーツ報知
1本目に左足でゴールを決めた金沢・山崎(右)

◆練習試合 金沢10―0鹿屋体大=30分×4本=(3日、熊本・大津町運動公園球技場)

 J2ツエーゲン金沢は3日、熊本2次キャンプで鹿屋体大と練習試合を行い、10―0で大勝した。1本目と2本目に先発したFW山崎雅人(36)が、2ゴールを決めるなど存在感を発揮。昨季はこの時期に右足首の手術を受け、開幕に間に合わずに出遅れ、2得点に終わった。チーム最年長がプロ15年目の今季、開幕から貪欲にゴールを狙っていく。

 火の国・熊本で、山崎が火を噴いた。1―0で迎えた1本目27分、味方のパスを受けて抜け出すと、相手GKの動きを冷静に見ながら左足でゴールに流し込んだ。2―0の2本目13分には右クロスを頭で合わせ、追加点を奪った。

 抜群のポジショニングで結果を出し、「コンディションは上がって来ている」と手応え。1月27日のJFL・テゲバジャーロ宮崎との練習試合でもPKで得点しており、2戦連発と好調だ。ベテランに勢いづけられた攻撃陣は終始、主導権を握って10得点。柳下正明監督(58)は「(チーム全体として)最初はバックパスが多かったが、徐々に前への意識が出てきて良かったと思う」と振り返った。

 くしくも1年前の2月3日は、山崎が「右足関節遊離体のため、全治約2か月」と発表された日。昨年1月31日に右足首を手術し、昨季は開幕に間に合わず、出場28試合で2得点に終わった。背番号30は「キャンプをしっかりやって、コンディションを上げて開幕を迎えたい気持ちが強い」と言葉に力を込めた。

 プロ15年目の目標は「数字は特にない」としたが、FWとして「点を取らないと試合には出られない」と自覚している。チーム最年長だが、「まずは競争に勝たないと。プラスして、経験を若い選手に伝えていきたい」と、中心選手としてチームを引っ張っていく。(竹内 竜也)

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