【浦和】のべ8人が100メートル驚速連携!興梠7秒でゴール!

スポーツ報知
先制点を決めた浦和・興梠(右)(カメラ・羽田 智之)

◆練習試合 浦和3(1―2、2―1)3名古屋(7日、沖縄・黄金森公園陸上競技場)

 浦和は沖縄2次キャンプ8日目の7日、名古屋と練習試合を行い、3―3で引き分けた。前半32分、GK西川周作(31)から、のべ8人つないでエースFW興梠慎三(31)が今季初得点を記録。100メートルを7秒でゴールに結びつける早業を見せ、超攻撃的に戦う今季の得点パターンを披露した。また、名古屋に新加入した元ブラジル代表FWジョー(30)が2得点した。

 スピードと正確な技術が最高の出会いを見せた前半32分、あっという間にゴールネットが揺れた。

 GK西川、MF柏木、MF遠藤が素早いパス回しで相手を引きつけ、DF宇賀神が縦パスを飛ばした。FW興梠は1タッチでMF長沢へ。その瞬間、FWマルティノスが右サイドを駆け上がり、最後は右クロスをFW興梠が右足で決めた。100メートルをわずか7秒。のべ8人が少ないボールタッチでゴールまで運んだ。

 西川は「イメージが共有できていた。単なるカウンターではないですね」と胸を張る。前方に大きく蹴ったわけではなく、7本のパスがつながった。興梠は「今、狙いとしているものがうまくはまった。ボールを奪った後、スプリントする選手が多くなればチャンスになる。堀さんのサッカーに必要なところ」と続けた。

 堀孝史監督(50)は昨年7月にコーチから昇格すると守備を再建し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で10年ぶり2度目の優勝を達成した。今季は攻撃面の改革に着手。早くも成果が出た格好で、横浜Mから加入したマルティノスは快足を生かして2アシストし、「いい形で点が取れた」と納得した。

 昨季は1トップで孤立することもあった興梠は右FWに入ったマルティノスについて「良かったよ。中に入ってくるなど、ポジショニングも良かった。(スピードは)武器になる」と期待する。前線の距離感は良くなってきた。左膝が万全ではなく74分の出場で終えたが、11日のG大阪戦は90分プレーする予定。昨季20得点のエースFWもコンディションを上げる。24日のF東京との開幕戦(味スタ)へ向け、仕上がってきた。(羽田 智之)

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