【清水】鹿児島キャンプ「100点に近い」ヨンソン監督が手応え、収穫は守備

スポーツ報知
最終日、リラックスしてサッカーバレーする清水イレブン

 J1清水エスパルスは9日、鹿児島で行っていた11日間のキャンプを打ち上げた。Jクラブとの対外試合3試合を1勝1敗1分けで終えたヤン・ヨンソン監督(57)は「キャンプは100点に近い」と十分な手応えを口にした。選手はこの日、約1時間軽めに体を動かして帰静。2日間のオフを挟み、12日から三保で練習を再開する。

 穏やかな日差しが降り注ぐ鹿児島で、最後の練習が行われた。8日の岐阜戦に出場した主力はジョギングやサッカーバレーなど軽めのメニューで全ての日程を終えた。ヨンソン監督は「キャンプは100点に近い。求める方向にチームは向かっている」とうなずいた。

 収穫は守備だ。対外試合で複数失点は一度もなく、3戦で失点は2。「ディフェンスはタイトになった」。前からプレスをかけ、アグレッシブにボールを奪うスタイルが徐々に浸透。MF石毛も「危ないと思ったら、勝手に体が動いて戻れるようになった」と語った。

 攻撃は3戦目の岐阜戦で4得点。金子や石毛らサイドハーフが流動的に動き、好機につなげた。「落ち着いてボールをつなぐことができている」と指揮官。FW陣も鄭大世、クリスラン、金子が順調にゴールを重ねており、高いレベルでの競争が生まれている。

 8日夜は全選手、首脳陣らが参加し焼き肉店で決起集会。GK高木和と新井が即興でミニコントを披露するなど、和やかな雰囲気で結束を高めた。「ベテラン、若手関係なくコミュニケーションが取れている」とMF竹内。ヨンソン監督は「あと2週間でチームを整えていく」と25日の開幕・鹿島戦を見据えた。(武藤 瑞基)

サッカー

×