【鹿島】内田篤人、2835日ぶり古巣公式戦でフル出場 ACL初戦はドロー

スポーツ報知
鹿島に復帰後初出場した内田(右)はゴール前で相手DFと接触し転倒(カメラ・堺 恒志)

◆アジア・チャンピオンズリーグ第1節 ▽1次リーグH組 鹿島1―1上海申花(14日・カシマスタジアム)

 H組の鹿島はホームで上海申花と1―1で引き分けた。前半4分に先制点を献上したが、後半6分にMF遠藤康(29)が同点ゴール。ドイツ2部ウニオン・ベルリンから8季ぶりに復帰したDF内田篤人(29)がフル出場を果たした。

 2835日ぶりに迎えた鹿島の公式戦で、内田が右サイドを駆け抜けた。7年半ぶりの復帰で、自身約5か月ぶりのフル出場。「めちゃくちゃいいサッカーだったと思う。(点が)入らないのはよくあること。(個人としても)悪くなかったです」。ドロー発進にも確かな手応えを示した。

 前半4分の失点後、攻め急ぐ味方を諭すようにバックパスを織り交ぜながら冷静にプレー。安西、安部ら若手のチャレンジに親指を立て、相手選手から耳元で大声で叫ばれる挑発行為を受けても笑顔で受け流した。時計が進むにつれてオーバーラップも増やし、試合終了間際には惜しいシュートも放った。

 代表通算74試合出場を誇るも右膝負傷から4年。15年6月に手術を受け、2年近く実戦から離れた。復活へのラストチャンスとして古巣復帰を決断。思いをくむMF小笠原から「そういうタイプじゃないけど、俺が明るく振る舞えば若手も篤人に話しやすくなる」とアシストを受け、連係や状態を仕上げていった。

 視察した日本サッカー協会の西野朗技術委員長(62)は「経験もあるし、今日もフル(出場)でやったので大丈夫でしょう」と復活を喜んだ。「プレッシャー? 全然ないよ(笑い)。やっと1試合できた。楽しめました」と内田。昨季無冠の雪辱に燃える鹿島に、頼りになる男が帰ってきた。(岡島 智哉)

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