【札幌】J3北九州相手に圧倒される ミシャ監督「公式戦1週間前で良かった」

スポーツ報知
相手選手に挟まれながらボールを追うFW都倉(中)

◆プレシーズンマッチ 北九州0―0札幌(17日・ミクニワールドスタジアム北九州)

 J1北海道コンサドーレ札幌は17日、北九州市のミクニワールドスタジアム北九州で、J3北九州とのプレシーズンマッチに臨み、0―0で引き分けた。

 開幕1週間前で2つ下のカテゴリー相手に前半はシュートはなく、合計でも3本対10本と圧倒された。だが、この結果を後ろ向きに捉える者はいなかった。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)は「唯一前向きな点は負けなかった事だけ。これが公式戦1週間前で良かった」と淡々。「出ていた選手がもっといいプレーが出来るのは分かっている。いい試合も悪い試合も経験しながら、チームは前進するもの」と“底”の状態からの浮上を思い描いた。

 10日間ほぼ無休だったハワイキャンプから12日に帰国し、オフなしで翌13日に熊本に入ってから、2部練習を続けてきた。3バックの中央に入った稲本潤一(38)が「これだけ2部練習が続く経験もそうなかった。疲れが無いと言えばうそになる」と口にしたように、疲労はピークを迎えている。苦しいコンディションでの戦いは、指揮官の狙いの一つでもあった。

 ペトロヴィッチ監督は言う。「疲れているからと休んでは意味がない。その状態でもやり続け、自分の限界を超えた先に成長がある」。より強い組織とするためにタクトを厳しく振るう。

 一方で、先発メンバーには18、19日と連休が与えられた。気の利いたアメとムチの使い分け。FW都倉賢(31)は「疲れが抜けた時にどういうプレーが出来るか楽しみ」と効果を思い描いた。24日の開幕アウェー・広島戦勝利へ、一段階レベルを上げるためのドロー。落ち込む必要などない。(砂田 秀人)

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