【仙台】FW西村拓真、レギュラー獲りに手応え「自信はある」平山相太からエールも

スポーツ報知
サッカーテニスで得点を奪い笑顔を見せる(左から)板倉、西村、ラファエルソン

 J1ベガルタ仙台が18日、宮崎市での3次キャンプを打ち上げた。この日は前日の練習試合のリカバリートレーニングと、3対3のサッカーテニスで選手たちはリフレッシュ。35日間の長期キャンプを終え、チームは開幕戦(25日のホーム・柏)への最終調整に入る。今キャンプで上々のコンディションに仕上げてきたFW西村拓真(21)は、激しい3トップのレギュラー争いに挑む。

 キャンプを終えた西村の表情は自信に満ちていた。「体の状態は良い。(キャンプで)取り組んできたことが、自分の中で身についてきている実感がある。もちろん、公式戦のピッチで表現できないと意味はない。自信はある」。昨季はルヴァン杯でニューヒーロー賞を獲得し、クラブ史上初の4強入りに貢献。主にシャドー(下がり目のFW)でリーグ戦17試合に先発出場し、スタメンに定着。だが、今季、3トップのスタメン争いは激しさを増している。

 韓国Kリーグの蔚山現代から加入したFW阿部拓馬(30)は、出場した練習試合5試合で4得点(6試合目は非公開)の活躍。また、MF野津田岳人(23)は今キャンプの紅白戦でボランチにも入ったが、昨季はシャドーとして、チームトップの10得点を挙げたFW石原直樹(33)と抜群のコンビネーションを見せた。

 今季は183センチ、93キロの大型ブラジル人FWラファエルソン(20)、スピード自慢のルーキー・ジャーメイン良(22)が加入。ボランチとシャドーができるMF奥埜博亮(28)もいる。西村は「個人の能力が上がればチームの能力が上がると思って、練習に取り組んでいる」と決意を示した。

 1月に引退を発表した元日本代表FW平山相太(32)の思いも背負う。キャンプの前に「俺の分もやってくれ」とエールを受けた西村。「長いキャンプは好きです。サッカーに集中できるので」と、キャンプでは全体練習後もよく居残り、より長く練習に励んだ。4年目のシーズン、競争を乗り越え、確かな努力の成果を新春のユアスタで表現する。(小林 泰斗)

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