【宏太’Sチェック】勝ち点とるため守備でもアクションを

スポーツ報知
後半7分にシュートを放つ札幌・三好

◆明治安田生命J1リーグ第1節 広島1―0札幌(24日・エディオンスタジアム広島)

 敗れはしたが、内容的には本当に良かった。ペトロヴィッチ監督が教えていることが浸透してくれば、楽しみなチームになると確信できた。若返ったメンバーも金や進藤などよく戦い、いいサッカーをした。ここに、この日の控え組がポジション争いに加わって、1年間サバイバルを繰り返した末に結果を残せば、間違いなくチームのベースは上がる。

 中でも、特に素晴らしかったのは三好だ。90分間、クオリティーを落とさずにプレーし続けられる選手は、久々に見た。前を向く技術やサッカー脳の高さがあり、彼に周囲がより合わせられれば、もっと攻撃が良くなると思えたほど。1試合目から中心的立ち位置は彼が適任と感じたし、それに応えられるだけの能力がある。

 ただ、先々期待できる面は多かったが、勝てなかったのは事実。見せ場を勝ち点に変えるには、攻撃だけでなく守備でもアクションが欲しい。失点シーンもそうだが、前半などクロスをフリーで上げられ過ぎ。広島の選手のようにもっと間合いを詰めて簡単に上げられないことが必要だし、CKでもより激しくDFをしないと。先に相手に動かれて、後から行く守備では、J1では大ピンチを招く。攻守両面で監督が推し進める積極性を出していけば、勝ち星は近づく。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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