【広島】FWティーラシン、J1タイ選手初ゴール

スポーツ報知
来日初ゴールを決め笑顔のティーラシン(右)(左は稲垣)

◆明治安田生命J1リーグ第1節 広島1-0札幌 (エディオンスタジアム広島、24日)

 タイの英雄が、いきなり大仕事をやってのけた。前半28分の左からのクロス。ティーラシンがどんぴしゃで頭で合わせると、相手GKは動けず。タイ人としてJ1初ゴールとなる決勝弾で、Jリーグデビューを派手に飾り「開幕戦でゴールを決められて良かったし、それ以上に勝利に貢献できたことがうれしい」と胸を張った。

 今季ムアントン(タイ)から期限付き移籍で加入した。タイ代表として国際Aマッチ91試合42得点。欧州のクラブに在籍した経験もあり、得点力不足に苦しみ、昨季15位で辛くもJ1に残留したチームの救世主として期待は大きい。今季から広島を指揮する城福浩監督(56)も「力があるから」と開幕戦先発に送り出した。

 この日は、札幌のMFチャナティップ(24)と、タイ勢が直接対決。地元タイではパブリックビューイングが開催されるほどの注目を集めており、現地メディアも来日した。スタジアムでは1万5000人に配られたタイ国旗が揺れた。シュート1本で後半39分に途中交代したが、指揮官は「正確な技術があって、周りも使える。起点になれる」と評価。応援に訪れた家族の前でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた背番号31は「課題を修正して、ハードワークしていきたい」と更なる活躍を誓った。(古川 浩司)

 ◆ティーラシン(Teerasil Dangda)1988年6月6日、タイ・バンコク生まれ。29歳。ラパチャ、ムアントン(ともにタイ)のほか、出場歴はないが、マンチェスターC(イングランド)にも所属。スイスやスペインでもプレー。U―17、U―19、U―23タイ代表にも選ばれ、フル代表としては国際Aマッチ91試合42得点。J1通算1試合1得点。181センチ、76キロ。家族は妻と長男。

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