【浦和】槙野、3度目開幕ゴール!味スタで14年間負けなし「止まらないで良かった」

スポーツ報知
F東京・前田(右)と競り合う浦和・槙野(カメラ・竜田 卓)

◆明治安田生命J1リーグ 第1節 F東京1―1浦和(24日・味スタ)

 明治安田生命Jリーグは開幕節4試合が行われ、浦和はF東京とアウェーで1―1で引き分けた。日本代表DF槙野智章(30)が後半5分、同点に追いつく左CKから自身3度目となる開幕弾。W杯イヤーのリーグ幕開けで攻守に存在感を示した。

 槙野は後半5分、韓国代表DF張賢秀と丁々発止の体のぶつけ合いを制した。柏木の左CKが入ってくると、張の体を押さえながら伸ばした右足でボールをゴールに流し込んだ。先制点を奪われてから2分後の同点弾でF東京に流れを渡さなかった。9日に女優の高梨臨(29)と結婚後、初得点でもあった。

 「いいキッカーがいて、全員のいい動きがあったからのゴールです」。広島時代の09年3月7日の横浜M戦、14年3月1日のG大阪戦に続く3度目の開幕ゴール。DF登録の選手でJ1開幕3得点は新井場(鹿島など)、闘莉王(名古屋など)に並ぶ最多タイ。本人も「そうなんですか」と驚く開幕男ぶりだ。

 「今シーズン、新たな得点源になると思う」とセットプレーでの得点は狙い続けるが「僕の仕事は失点しないこと」と地に足をつけている。今季はレギュラーを務める日本代表と同じセンターバックで起用。守備リーダーとしてリスク管理の指示役も務め「失点した後のゲーム運びは良くなった」。前日練習後には守備陣を集め「守備の選手で勝ち点を拾う試合を増やさないといけない。そういうチームが最後に上に立つ」と熱く説くなど、責任感や自覚は昨季より強い。

 今季初勝利は逃したが、F東京戦の公式戦11試合無敗(9勝2分け)、味スタで14年間負けなしと最低限の仕事を果たし「(負けなしが)止まらないで良かった」。昨季はアジア王者になるもリーグ戦は54失点し、7位に沈んだ。「失点を半分にしたい」。12年ぶりの優勝、そしてロシアW杯へ、志高い目標を掲げて突っ走る。(羽田 智之)

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