【磐田】王者から収穫 憲剛に完敗も後半に光

スポーツ報知
開幕戦からフル出場した川又(中央)と中村(右)

◆明治安田生命J1リーグ第1節 川崎3―0磐田(25日・エコパスタジアム)

 磐田に川崎MF中村憲剛が立ちはだかった。前半24分、憲剛に先制ヘッドを許す。名波浩監督(45)の「後半25分まで0失点の時間を長くする」というプランが崩れた。同43分には憲剛のパスからDF谷口が頭で決め0―2。同45分にも憲剛のFKからDFエドゥアルドがダメ押しヘッド。試合前日、「(MF中村俊輔と)“ダブル中村”対決になる」と警戒していた背番号14に1得点2アシストを喫した。

 川崎はACLを戦い公式戦3戦目。指揮官は「公式戦をやってるかどうかの差」と分析した。昨季リーグ最少30失点の磐田と、最多71得点の川崎。開幕戦で実現した「ほこたて対決」は3ヘッド弾の川崎に軍配が上がった。

 後半に光もあった。3バックから4バックに変更し、同13分に新加入の田口、同25分にMF上原をボランチで投入。後半から右MFに入った山田は「僕と俊さん(俊輔)と泰士(田口)と力也(上原)の4人はポジションチェンジを積極的に行った。違うサッカーの可能性がみせられた」と手応えを口にした。

 FW川又も「泰士と力也が入ってからボールが回るようになった。ワンタッチの回数が増えた」。田口も「磐田としてプラスにとらえられる部分は多い」と話す。14年ぶりのJ1ホーム開幕戦勝利はならずも、王者との対戦から収穫を得た。(山田 豊)

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