【鹿島】本拠地で“芝革命”5年ぶり全面張り替えで世界初の品種採用、通年常緑化が可能に

スポーツ報知
世界初となる芝の品種が採用されたカシマスタジアムのピッチ

 鹿島は2日、本拠地のカシマサッカースタジアムにおいて、今季より芝生の新品種「シーショア・パスパラム改良型」を採用したことを発表した。サッカースタジアムでの同型の採用は世界で初。通年常緑化が可能となり、サッカー事業だけでなく、自主事業や各種イベントなど、スタジアムのさらなる利活用が可能となる。

 カシマスタジアムでの芝の全面張り替えは2013年以来、5年ぶり。これまでは冬芝(寒地型)の品種を採用してきたが、初めて夏芝(暖地型)品種の採用に踏み切った。夏芝は暑さに強く、近年の気温上昇にも対応。冬に茶色化してしまう欠点は、芝本来の耐久性や独自開発された保温シート、ビッグロール工法と呼ばれる巻き取り式の定期的な張り替えで対応が可能だという。

 鹿島はカシマスタジアムがサッカー専用スタジアムであることを生かし、プロ、アマ合わせて年間100試合以上の試合開催を目標に掲げている。スタジアムの稼働率を上げることで収益が確保できる一方、良質な芝生の保持が難しくなってしまうのが通例だが、同型の採用によって常緑化したピッチを維持することができるという。会見に出席した鈴木秀樹取締役事業部長は「スタジアムの稼働率を上げるには、芝そのものを変えないといけない。この5~6年でプロジェクトを立ち上げて取り組んできた。鹿島での実績をベースに、他のスタジアム・施設向けの横展開により事業を拡大したい」と話した。

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