【磐田】名波監督、名古屋・風間監督と“清商対決”へ闘志

スポーツ報知
風間監督と“清商対決”にもなる名波監督

 J1ジュビロ磐田は3日、名古屋と対戦(午後2時・豊田ス)する。磐田・名波浩監督(45)と名古屋・風間八宏監督(56)はともに清水商高(現清水桜が丘高)出身の同門対決となる。チームは開幕戦で川崎に0―3で敗れたが、今節はシステムを4―5―1に変更し、山田大記(29)をトップ下、新加入の田口泰士(26)をボランチで起用し、今季初勝利を目指す。

 試合前日のセットプレーでの守備練習。名波監督は充実した表情でみつめた。清商出身の指揮官対決について問われると「八宏さんをリスペクトしている。志向するサッカーの違いはあれど、目指しているものは同じと思っている」と、はきはきと話す。現在も、清水桜が丘で指揮を執る大瀧雅良監督(66)の下で学んだ先輩との対決を楽しみにしていた。

 開幕戦に0―3で完敗した川崎は16年まで5季、風間監督が指揮を執った。名古屋も川崎と同じくパスとボール保持で圧倒する“風間イズム”が根付く。名波監督は「前節が川崎戦だったこともあり、意図を理解した上で練習できた」と手応えは十分。開幕戦は3―6―1でスタートしたが、名古屋戦では山田をトップ下、中村俊輔(39)を右MF、田口をボランチに置く4―5―1で挑む。

 勝負の鍵はハイブリッドカー顔負けの“低燃費”を、トヨタ自動車のお膝元である豊田スで実践する。川崎戦の前半はボールを回され、体力を浪費させられた。名波監督は「ボールを握った上で休む。そして川崎戦の後半のようにテンポの速い攻撃をしたい」。効率の良い動きで名古屋を圧倒する。

 名波監督は風間監督が川崎で指揮を執っていた16年に対戦した際、1分1敗。チームも敵地での名古屋戦は04年以来白星がない。だが、指揮官は「豊田は近いので磐田サポーターもたくさん来てくれる」とプラスにとらえる。清商の大先輩から初勝利を挙げ、鬼門も突破する。(山田 豊)

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