【仙台】板倉、連続完封へF東京・久保を警戒“鬼門”味スタで初勝利だ

スポーツ報知
雪のちらつくピッチで、ドリブルでボールを運ぶ板倉(中央)

 J1ベガルタ仙台のDF板倉滉(21)が3日、開幕戦(ホーム・柏〇1―0)での決勝ゴールの勢いそのままに、リーグ戦6連敗中の天敵・F東京に挑む。チームは前日の2日、仙台市の紫山サッカー場で、セットプレーの確認や紅白戦などで汗を流した。主力組の左センターバック(CB)でプレーした板倉は、2017年5月にU―20(20歳以下)W杯韓国大会で共にプレーしたF東京の“和製メッシ”MF久保建英(16)を警戒した。

 雪のちらつくピッチを駆け抜け、板倉は素早い動きでボールを奪い、広い視野で正確なパスを供給した。次戦へ向けての最終調整を終えると「良いパフォーマンスを続けていかないと意味がない」と気を引き締め、「(試合に向けて)すごく良い感じに状態を仕上げていられると思います」と充実した表情を見せた。

 F東京の、16歳の天才アタッカー・久保とは、U―20日本代表でW杯韓国大会で一緒に戦った。「建英は相当、うまい。一発でチャンスを作れるし、注意しないといけない選手」と警戒。「(F東京の)前の選手はスピードがある。個人で負けないようにしたい。0点に抑えれば、まずは試合に負ける事はないし、1点取って0点で抑えれば勝てる。守りから、しっかりやっていきたい」と2戦連続の完封勝利に照準を定めた。

 2月25日のホーム・柏戦では左のCBでフル出場し、自身のJ1リーグ戦初ゴールで勝利に導いた。「幸先良くスタートを切れたなとは思う。でも、まだまだ満足はしていません」と、DFながら、ゴールへの確かな嗅覚も備える伸び盛りの21歳は、さらなる成長を誓う。

 F東京にはここまで、リーグ戦6連敗中。また、味の素スタジアム(東京スタジアム)で行われた試合では未勝利(0勝1引き分け8敗)だ。新戦力の一人として、流れを変える活躍が求められる板倉は「チーム全員で勝ちにいきたい」と言葉に力を込めた。開幕からの2戦連続ゴールも期待される“攻撃的DF”が“鬼門”の味スタに勝利の歴史を刻みこむ。(小林 泰斗)

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