【鹿島】“問題児”から真のエースへ金崎V弾!昨季V逸に「自分の責任」

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第2節 鹿島1―0G大阪(3日・カシマスタジアム)

 鹿島は今季から10番を背負う日本代表FW金崎夢生(29)の今季初ゴールで決勝点を奪い、G大阪を1―0で下した。

 鹿島のエースが試合を決めた。後半33分、右サイドから目前に転がってきたボール。FW金崎が体を投げ出しながら左足で泥臭くゴールに流し込んだ。「DFの選手たちが頑張ってくれていたので。ホッとしました」。歓喜の輪が解けた後、右手で2度胸をたたき、安堵の表情を浮かべた。

 放ったシュートは相手の3倍以上の18本。攻め立てながら最後の最後で決めきれない時間が続いたが、絶好機を確実に仕留めるのがエース。金崎が得点した試合は31戦連続無敗となった。

 16年には交代に納得がいかず、当時の石井正忠監督との握手を拒否し口論騒動を起こした。体調不良やけがで練習を欠席する際、代理人を通す形でチームに意志を伝えていた時期も。この日65歳の誕生日を迎えたクラブの象徴・ジーコ氏について「会ったことないから。ジーコスピリットが何かもわからない」と言い放ったこともあった。

 だが、優勝に大手をかけた昨季のラスト2試合で、金崎はいずれもフル出場したが無得点に終わった。チームは連続スコアレスドローでV逸。これが“変心”のひとつの契機になった。優勝した川崎とは得点数で18の差をつけられた。昨年末に行われた契約更改。「自分の責任です」。悔しさをにじませた。無冠に終わった責任を誰よりも感じた。

 「チームとして結果を残して良いパフォーマンスをしていくことが大事」と代表定着も狙う。チームは16日間で5試合の過密日程初戦を終えたばかり。「試合が続くのでコンディションを含めてしっかり調整していきたい」。タイトル奪還に向け、エースの存在は鹿島に必要不可欠だ。(岡島 智哉)

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