【G大阪】公式戦15戦勝ちなし…昨年9月9日以降5分け10敗、クルピ監督「妥当」

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第2節 鹿島1―0G大阪(3日・カシマスタジアム)

 G大阪が鹿島に0―1で敗れ、17位でJ2に降格した2012年以来、6年ぶりの開幕2連敗を喫した。昨年9月3日のルヴァン杯・神戸戦で勝ったのを最後に勝ち星から見放されており、公式戦は15戦未勝利。

 試合後に吐き出したレヴィー・クルピ監督(65)の言葉が、現在のチーム状況を物語っていた。「妥当な結果と言えるだろう。望むようなサッカーができなかった。内容的にも、よくない試合をしてしまった」。目指すべき攻撃サッカーの形を出せず、シュート数は鹿島の18本に対し、わずか5本。3連敗を喫した12年以来となる開幕2連敗で、長谷川健太前監督=現F東京監督=の退任発表直後から続く勝利なしは、15試合まで伸びた。

 0―0の後半33分に唯一の失点を許したが、日本代表GK東口の好セーブがなければ、大量失点していてもおかしくなかった。移籍後初先発のMF矢島がボランチで先発したが、前半のみで交代。日本代表MF今野が負傷離脱していることもあり、指揮官は「中盤のバランスを模索している段階。まだチームの土台ができていない」と、守備に特徴のある選手が中盤にいないことを問題に挙げた。

 敗戦の中で見えた数少ない希望は、17歳のFW中村が見せた非凡なプレーだ。後半開始から出場し、同21分には左ポストをたたく鋭いシュート。まだ高校2年生のルーキーは「あれを決めていれば、勝てたと思います。きょうの負けは間違いなく自分の責任」と肩を落とした。しかし、クルピ監督は「はっきり言っておきたいのは、連敗は若い選手たちに責任があるわけではない。責任はすべて私にあります」と言い切った。まるで勝ち方を忘れてしまったかのようなG大阪。生まれ変わろうとする過程で、もがき苦しんでいる。(金川 誉)

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