【F東京】久保建英、U19を最優先!代表掛け持ち回避し体の負担減らす

スポーツ報知
今季はU―19を優先する久保建英

 日本サッカー協会が、F東京のFW久保建英(16)について、今季はU―19日本代表を優先させるプランが浮上していることが8日、分かった。影山雅永監督(50)率いる同代表は、20年東京五輪の中心世代となるU―21代表の1つ下のカテゴリーで、10月には来年のU―20W杯出場をかけてU―19アジア選手権(インドネシア)を戦う。西野朗技術委員長(62)は「彼みたいに各カテゴリーに関わる選手はデリケートに考えないといけない。U―19はアジア予選があるから、そこが第一。(体への負担も考え)やり過ぎないようにしないといけない」と明かした。

 久保は昨年5月に飛び級でU―20W杯(韓国)、10月にはU―17W杯(インド)と2つのカテゴリーで世界大会に出場し、クラブでもU―18からトップに昇格。さまざまな環境でプレーする必要があり、心身ともに負担が大きかった。

 昨年の状況を踏まえて協会は、今季はなるべく1つのカテゴリーで活動させる方針。U―21代表を率いる森保一監督(49)も高く評価しており、構想には当然入っている。だが東京五輪までは2年以上あり、まだチームを固める段階ではない。U―19代表にはアジア予選で“真剣勝負”ができるメリットがある。

 同代表は3月19日から1週間、U―19アジア選手権の開催地・インドネシアで本番を想定した遠征を行う。同時期にU―21代表が行うパラグアイ遠征よりも優先順位は高く、鳥栖FW田川ら現時点でのベストメンバーを呼ぶ方針。久保も招集する意向だが「上のカテゴリーでプレーさせるべき」という意見もあり、ギリギリまで協議する。

 久保は7日のルヴァン杯、横浜M戦でトップの公式戦で初めてフル出場を果たした。成長著しい16歳にとって、ベストな環境を整えていく。

 ◆久保のU―20W杯 16年10月にアジア予選を兼ねて行われたU―19アジア選手権(バーレーン)は不参加も、17年5月に韓国で行われた本大会では15歳の飛び級でメンバー入り。1次リーグ初戦の南アフリカ戦でMF堂安律の決勝点をアシストした。チームは決勝トーナメント1回戦でベネズエラに延長戦の末に0―1で敗れ、16強で敗退。久保は全て途中出場ながら攻撃の切り札として3試合に出場した。

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