【札幌】11年ぶりホーム開幕戦勝利へ ペトロヴィッチ監督「攻撃的な姿を見せたい」

スポーツ報知
選手に指示を出すペトロヴィッチ監督(中央)

 J1北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)が、“因縁の会場”で今季初勝利をつかみ取る。札幌は10日、ホーム開幕戦で清水と対戦する。ペトロヴィッチ監督にとって札幌ドームでの戦いは、浦和を率いた昨年7月29日以来となる。0―2で敗れ、浦和監督を退く事となった一戦から一転、札幌の指揮官として同会場で初の戦いに臨む。クラブのホーム開幕戦11年ぶり白星へ、忌まわしい思い出は消し去り、全力でタクトを振る。

 信念を貫き、ペトロヴィッチ監督が札幌指揮官としての初勝利をつかむ。ホーム開幕を翌日に控えた9日の練習後、目指す方向性を改めて強調した。「札幌を攻撃的な魅力あふれるチームにしたいと思ってやっている。本拠地のサポーターにその攻撃的な姿を見せたい」。考えにぶれはない。積極的に前に出ることを恐れず、勝ち点3を得にいく。

 “雪辱”の舞台になる。札幌ドームで指揮するのは浦和を率いた昨年7月29日以来。その試合に敗れ翌日、チームを去った。「解任された試合だから」と本人が言ったように、ペトロヴィッチ監督にとっては苦い思い出の場とも言えるが、笑顔も交えながら否定した。「私は楽観主義者。ポジティブなことしか考えていない。時間が過ぎるのは早いからね」と同戦を思い返すことはなかった。「去年は試合に集中してて覚えてないが、改めて見ると素晴らしいスタジアムだと分かった」。新しい本拠地で、今度は最高の思い出を築き上げる。

 9日の練習前、55分間に及ぶミーティングで選手を鼓舞した。2試合で得た勝ち点は1。「いい戦いをしてはいるが、出したパワーほど結果になっていないのは事実」とペトロヴィッチ監督は開幕2試合を総括した上で、状況打破へ声を大にして信念を訴えた。「最後の一滴まで力を振り絞って、自分たちのベストを見せなければいけない」と。

 最も嫌うのは走りを怠り、戦う姿勢を見せない事。2か月弱にわたってたたき込んできたその教えを発揮してくれるメンバーを、ミシャ(同監督の愛称)が自信を持って送り出し、11年ぶりホーム開幕白星をその手中に収める。(砂田 秀人)

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