【富山】FW苔口、開幕弾より勝利

スポーツ報知
開幕戦へ必勝を期した富山・苔口

 J3カターレ富山FW苔口卓也(32)が、開幕戦となる11日のアウェー・琉球戦(午後2時、沖縄県陸)で、プロ15年目のシーズンの白星発進を誓った。9日は富山市内で約2時間の全体練習。チーム最年長のストライカーは、自身7年ぶりの開幕戦ゴールよりも、勝利を最優先に攻守にピッチを駆ける。

 冷たい雨の中、苔口は紅白戦で積極的に攻め上がった。C大阪から富山に移籍して9季目。経験豊富な背番号9は、開幕戦を前に「意外に落ち着いてますね」と口調は冷静ながら、熱い気持ちを醸し出していた。

 昨季はチーム最多の9得点。J2時代の2013年(11得点)以来の2桁ゴールにあと一歩及ばず、「今季は絶対に(2桁得点を)取ってやるという気持ちはある」。それでも、自身11年以来となる開幕弾には「もちろん点は取りたいですけど、チームで勝ち点3を取ることを一番に心掛ける」と、見据えるのは2年連続の白星スタートだ。

 昨季12月3日の最終戦もアウェー・琉球戦で、0―1の完封負け。3か月前の出来事だけに「イメージは残っている。琉球は中央を崩し、パスをしっかりつないでくる。僕たちはしっかり守備からサイドでカウンターという形で攻めていければ得点は増える」とリベンジの方法は見えている。

 チームはJ参入の09年から開幕戦は4勝4分け1敗。苔口は「負けているイメージがない。遠いところまで応援に来てくれる人たちに勝ち点3を届けるため、90分間精いっぱいやりたい」と気合十分。抜群の相性も味方に、カターレのゴールハンターが開幕から存在感を示す。(竹内 竜也)

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