【清水】MF金子翔太、札幌戦勝利で福島に明るい話題届ける…JFAアカデミー福島出身

スポーツ報知
練習開始前、六反とボールを蹴り合う金子(右)

 清水エスパルスは10日に札幌と対戦(午後7時・札幌ドーム)する。試合翌日、11年の東日本大震災から7年目を迎える節目の日に、JFAアカデミー福島出身のMF金子翔太(22)は特別な思いで臨む覚悟を明かし、明るい話題を届けることを誓った。

 札幌から約650キロ離れた福島・Jヴィレッジへ、届けたい、届けなきゃいけない思いがある。金子は「活躍して11日の新聞やテレビニュースに出たい。今年のカレンダーを見た時からずっと決めていました」と言った。今年もまた忘れられない「3・11」がやってきた。

 08年にJFA福島入り。11年、中学の卒業式を終え、寮にいた時に震災に遭った。「またJヴィレッジでサッカーがしたい」。昨年、J1通算2万ゴールをマーク。その記念グッズの売り上げの一部を寄付金として同地の「復興プロジェクト」に贈った。「(現地関係者から)すぐに『ありがとう』と連絡をもらった。地元紙にも大きく取り上げてもらい、写真も送ってもらいました」。古巣からのエールは何よりも力になっている。

 今季は開幕から右MFに定着し、2戦合計でチームトップの走行距離、24・051キロを記録。運動量で相手守備陣を引っかき回している。前節の神戸戦は今季1号を含め3点にからんだ。今回、札幌は3―6―1の布陣が濃厚。「サイドでミスマッチが起きる所が狙い目。駆け引きが大事になる」とポイントを明かした。

 2戦連発なら自身J1初だ。「特別な感情を持ってやります」。ど派手な活躍で、明るい話題を届ける。(武藤 瑞基)

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