【横浜M】鳥栖に完敗で開幕から3戦未勝利もポステコグルー監督「スタイルを貫くことも重要」

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第3節 鳥栖2-1横浜M(10日・ニッパツ三ツ沢球技場)

 横浜Mは10日、ホームで鳥栖に1―2で敗れ、今季初勝利はお預けとなった。後半42分のFWウーゴの得点で最小点差で終わったが、内容的には完敗だった。

 GKが高い位置をとり、両サイドバックがピッチ中央に絞り込む。今季から就任したアンジェ・ポステコグルー監督(52)の下で、独特かつ攻撃的なスタイルを試みるが、戦術理解度や連係面などあらゆる面で手探り状態が続いている。前半12分。MF天野の不用意なバックパスから先制点を献上。その後も、パスの出し手と受け手のイメージがずれるシーンが散見。簡単なミスからピンチを招き続けた。

 開幕のC大阪戦では、昨季とは打って変わったスタイルに相手が不意を突かれたこともあり、優勢だった。だが、この日対戦した鳥栖のフィッカデンティ監督(50)は「センターバックの所で潰しにいく」など狙いを定め、「1週間徹底した対策をしてきた」(原川)。イタリア人指揮官に分析され、好機は数える程だった。

 開幕から3戦未勝利は、12年以来6年ぶり。それでもポステコグルー監督は「昨季から色々なことを変えていく中で、相手はそれを阻止しようとしてくる。それに対するリアクションを良くすればよい。勝利も大事だが、自分たちのスタイルを貫くことも重要」とブレはない。カメルーン代表MFブマルも新たに加入するなど明るい材料はそろう。MF遠藤が「結果が出れば自信がつくし、突き詰めるしかない」と語る通り、戦いながら新生マリノスの完成度を高めていくしかない。

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