【札幌】ジェイが頭で1号もホーム開幕戦3失点完敗

スポーツ報知
前半15分、先制ゴールを決め喜ぶ札幌・ジェイ(中)(左は駒井、右は三好)

◆明治安田生命J1リーグ第3節 札幌1―3清水(10日・札幌ドーム)

 11年ぶりホーム開幕戦白星は手に出来なかった。北海道コンサドーレ札幌は清水に1―3で敗戦。開幕から1分け2敗と、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)の札幌指揮官としての初勝利はまたもお預けとなった。前半15分にFWジェイ(35)の今季初ゴールで先制するも、同26分に追い付かれ、後半に2失点を喫し、逆転負け。序盤から攻勢に出て見せ場は数多く作ったが、ミスも絡み、ビハインドをはね返せなかった。

 手応えを感じた試合の入りから一転、最後に待っていたのは3戦勝ちなしという屈辱の結果だった。序盤から攻め立て、前半15分にジェイの今季初ゴールで先制。11年ぶりホーム開幕戦初勝利は近付いたかと思われたが、3連続失点し、逆転負け。札幌での初勝利を逃したペトロヴィッチ監督は「リードしたまでは良かったが…」とその後の展開を悔やんだ。

 勝機はあった。1―1に追い付かれた前半38分、MFチャナティップ(24)が右から出したパスは、ゴール前にフリーでいたMF菅大輝(19)に通るも、シュートはミートし切れず。指揮官が「決めていればリード出来たシーンだった」と振り返った決定機を逸し、菅は「タイミングは少しずれたが、あそこで決められないと、こういう試合になる」と肩を落とした。

 ただ、1つ1つのミスを責め立てる気は毛頭ない。「今はまだ勉強代を払っていることが多いが、選手は必ずこの反省を糧に成長してくれると信じている」。30代が主軸だった昨季から一転、この日も先発の平均が24・55歳と若い布陣で今季に臨んでいる。ペトロヴィッチ監督は「まだ成長過程のチーム。いいものは継続して、良くない部分は修正していくことが大事」と、選手の伸びしろを信じ、敗戦にもぶれることなく戦っている。

 その思いはピッチに立つ個々人が何より感じ取っている。2失点に絡んだDF進藤亮佑(21)は「失点の可能性が一番低いプレーを選んでやっていくことも大切」と今後の課題を口にした。7日のルヴァン杯・甲府戦を含めると、今季公式戦4試合未勝利。この状況にも、下を向いている者はいない。(砂田 秀人)

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