【C大阪】杉本、ハリルに代表入りアピール弾!本拠でブリラムとドロー

スポーツ報知

◆アジア・チャンピオンズリーグ 1次リーグ第4節 ▽G組 C大阪2―2ブリラム(14日・ヤンマースタジアム長居)

 G組のC大阪は、FW杉本健勇(25)が後半43分、頭で同点弾を決め、土壇場で2―2のドローに持ち込んだ。視察に訪れた日本代表の手倉森誠コーチ(50)も高く評価し、15日に発表される日本代表の欧州遠征メンバー入りへ、最後のアピールに成功した。E組の柏はアウェーで最下位の傑志(香港)に0―1で敗れた。

 起死回生の一撃だった。後半43分、MF山口からの右クロスに、ゴール前で待ちかまえたFW杉本がドンピシャのヘディング。力強いシュートはたちまちゴールの左端へ。「(山口)蛍君が良いパスをくれたので、決められて良かった。追いつけたことが大きかった」。マン・オブ・ザ・マッチにも選出された背番号9は、冷静な面持ちで振り返った。

 最終選考の舞台に、間に合った。昨夏のロシアW杯アジア最終予選で日本代表初選出。同10月の親善試合・ハイチ戦で初得点も奪い、同11月の欧州遠征にも招集された。憧れを現実にしてきた7か月。昨年末には痛みを抱えていた左足首を手術したが、今季ここまで公式戦7試合で2得点と結果を残してきた。

 W杯への思いは、膨らむばかりだ。シーズン前には「これを逃せば4年後しかない。なおかつ世間が一番注目する大会なので、日本を背負ってますし。絶対行きたいし、行って活躍したい」と告白。3月の欧州遠征は、5月に予定されているロシアW杯メンバー発表前、最後のアピールの場となる。念願のW杯出場をかなえるため、ここでの活躍が絶対条件だ。

 この日、視察した手倉森コーチは「テンポも良いし、メリハリもある。パスを出した後のスプリントもいい。意識してやり続けているね」と絶賛。10日の柏戦後には日本代表のハリル監督からも「かなり発展している」と昨年からの成長を褒められた。自身は勝利を逃し「僕が2、3点取っていれば勝てた試合。チームが勝つゴールを決めないと…」と猛省。だが、代表発表寸前の土壇場で結果を出す勝負強さを見せたのは事実。充実期を迎えつつある点取り屋が、勢いに乗って発表を待つ。(筒井 琴美)

 ◆梁東ヒョン、来日1号

 C大阪の新加入選手が躍動した。負傷したFW柿谷に代わって杉本と2トップを組んだFW梁東ヒョンが、後半20分に頭で合わせ来日初得点。「前半はいろいろ考えすぎてできなかった。修正してつなげたい」と反省を忘れなかった。後半42分からは長崎総科大付から加入した安藤も出場し、積極的なプレーを見せた。チームはここ6戦白星がなく、ACLは1勝2分け1敗の勝ち点5で3位となった。

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