【札幌】荒野、ボランチで長崎戦先発 今季初勝利へ「ボール前に運ぶ」

スポーツ報知
MF小野(手前右)とボールを奪い合うMF荒野

 J1北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬(24)が、新たな刺激を与え、今季初勝利につなげる。札幌は18日、ホームで長崎と対戦する。会場の札幌ドームで行われた17日の前日練習で、荒野は主力組に入った。昨年11月の右足甲骨折後、リーグ戦では初となる先発機会に「チャンスなので。やるべきことをしっかりやりたい」と気持ちを高ぶらせた。

 指揮官のお眼鏡に止まった。14日のルヴァン杯・磐田戦、復帰後3試合目で初めてフル出場した。チーム屈指の運動量を生かし、球際で見せた激しいプレー内容に、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)は「長崎戦に荒野が出れば、更に若いメンバーになる」と起用を示唆していた。その言葉通りに託された、ボランチでのスタメン機会。17日のゲーム形式の練習でも果敢にゴールを狙う姿勢を見せた荒野は「バランスはしっかり取りながらも、自分がどんどん前に出てボールを運んでいきたい」と試合でも積極性を発揮していく。

 不屈の闘志をピッチで発揮する。負傷箇所について荒野は「試合後など多少痛みが出たりする」と言うように、最良の状態ではない。それでも「試合をやる分には関係ない」とそこを言い訳材料にはしない。弱みを見せることなく、労を惜しまずに走り抜く。

 チームはリーグ戦で1分け2敗、ルヴァン杯を含めても1分け4敗とまだ勝ちがない。「僕にとっては今季初のリーグ戦、絶対に勝ちます」と荒野は必勝を期した。チームのムードメーカーでもある男が、流れを変える。(砂田 秀人)

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