【沼津】主導権渡さず!開幕連勝で首位に浮上

スポーツ報知
先制点を決めたFW青木

◆明治安田生命J3リーグ第2節 沼津1―0盛岡(17日・愛鷹広域公園多目的競技場)

 アスルクラロ沼津がホーム開幕戦で盛岡を1―0で破り、開幕2連勝を飾った。前半43分、混戦からFW青木翔大(27)が左足で押し込み先制。追加点こそ奪えなかったが、新加入したGK牲川(にえかわ)歩見(23)の好セーブなどで1点を守りきり、2戦連続零封勝利。まだ2節ながら、首位に躍り出た。次節は21日、アウェーで相模原と対戦する。富山と対戦した藤枝MYFCは、新加入FW岩渕良太(27)のゴールで一時同点としたが、終了間際に失点し1―2。J参入5年目で初の開幕連勝を逃した。

 寒の戻りで冷え込むピッチで、沼津が熱い戦いを見せた。前半ワンチャンスで先制。後半は豊富な運動量で主導権を握り、昨季逃したホーム開幕戦勝利をJ3参入2季目でつかんだ。吉田謙監督(48)は「最後の最後まで走り、勝利へつなげた」と、開幕連勝をうなずきながら振り返った。

 アスルクラロ3年目の青木の自身今季初ゴールで先制した。前半43分にFW畑潤基(23)のシュートがポストに当たった跳ね返りを左足で押し込んだ。「前半は厳しい戦いが続いた。普段からこぼれ球を意識し、いち早く触ることができた」と、狙い通りの一撃を喜んだ。

 昨季J3得点ランク2位のFW薗田卓馬(24)がJ2徳島に移籍するなど攻撃陣が入れ替わり迎えた今季、青木への期待度は高い。オフは体のメンテナンスや食生活の自己管理に取り組むストイックなストライカー。ハーフタイムには元日本代表FW中山雅史(50)から「動き方など指示を受けた」と、後半もゴール前で存在感を見せた。

 195センチの新守護神・牲川は終盤に至近距離のシュートを好セーブし、決定的なピンチを救った。前半支配されたが、「回させているイメージでチャレンジ&カバーがしっかりできた」と牲川。最終ラインを統率し「終盤少しバタついたが、180分間無失点は自信になった」と胸を張った。

 中3日の次節・相模原とは昨季2分け。青木は「今季は2桁得点が目標です。チームが勝つために泥臭くいきたい」と、2戦連発での開幕ダッシュを誓った。(青島 正幸)

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