【仙台】執念のドロー、阿部拓馬が同点の移籍後初ゴール「ホッとしている」

スポーツ報知
後半25分、同点弾となるシュートを放つ仙台・阿部(左)と、ぼう然とボールを見つめる清水GK・六反

◆明治安田生命J1リーグ第4節 清水1―1仙台(18日・IAIスタジアム日本平)

 J1ベガルタ仙台が無敗同士の対戦となったアウェー・清水戦に1―1と引き分けた。前半9分、清水のMF金子翔太(22)のシュートで先制を許したが、後半25分、新戦力FW阿部拓馬(30)の今季初ゴールで同点とした。チームは開幕から負けなしで、勝ち点1を追加した。

 仙台の万能FWが待望の一発を決めた。0―1で迎えた後半25分、ペナルティーエリア中央でFW西村拓真(21)が放ったシュートをGKがはじいた。西村の左後方からダッシュしてきた阿部は、ボールを受けると向かってくるGKとDFを冷静にかわし、右足を振り抜いた。移籍後初ゴールに「毎試合、得点を取ってやるという気持ち。やっと1点取れた。少しホッとしている」と少し頬を緩めた。

 今季、韓国Kリーグの強豪・蔚山現代から完全移籍加入した阿部。パス、ドリブル、シュートと高いレベルを見せ、蔚山現代では中盤も任された万能選手だ。キャンプでも公開された5試合で4得点を奪い、新天地ですぐさまレギュラーを勝ち取った。「試合を重ねてポジショニングや周りの選手の特徴も分かってきた」と、戦術の適応力も日に日に増してきた。

 開幕から公式戦無敗を続ける仙台。渡辺晋監督(44)は「強いチームは、今日のような試合で勝てるチーム。勝ちきることが課題です」と気を引き締めた。

 次戦の31日・長崎戦からは、5月20日の鹿島戦まで、15試合を戦う過密日程となる。阿部は「連戦をみんなで乗り切っていきたい。(自身も)今日のゴールで、良い意味でノッていけるようにしたい」と意気込んだ。チームの好調を支える新戦力FWが、ゴール量産を狙う。(小林 泰斗)

 ◆阿部 拓馬(あべ・たくま)1987年12月5日、東京・小平市生まれ。30歳。都立久留米西高出。法大から2010年に東京V入り。13年にドイツ2部アーレン、14年ヴァンフォーレ甲府に移籍、16年にF東京へ移籍し、17年7月に韓国・蔚山現代へ。171センチ、73キロ。

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