【札幌】7年ぶり室蘭開催へ…J育成マッチ

スポーツ報知
22日の練習で身ぶりを交えて選手に指示を出すペトロヴィッチ監督(左)

 J1北海道コンサドーレ札幌が、2011年を最後に公式戦を行っていない室蘭などでの試合開催準備を進めていることが、22日、分かった。

 札幌は今季から始まった「Jリーグ育成マッチデー」に参加する。この制度は、J1広島など6クラブが試合を行い、18~23歳の選手が出場するたびにポイントがもらえ、賞金獲得につながるもの。若手の強化・育成を目的で行われる、この試みの会場条件は「公式戦に近い環境」と制約はない。

 三上大勝GM(46)は「ホームで3試合程度やりたい。メインは練習場のある(札幌の)宮の沢になるが、室蘭や旭川など北海道全体の人に見てもらえるよう、調整している」とプランを明かした。

 クラブ創設の1996年には旭川や帯広などでもリーグ戦を行い、以降も室蘭を中心に公式戦を続けてきた。しかしJリーグの会場規定が厳しくなったことから、観客席などの条件を満たさない場所での試合は出来なくなった。クラブ創設20周年の2016年に特例として函館でリーグ戦を実施したが、本拠地として認められているのは札幌だけだ。

 チームはこの日、札幌・宮の沢で練習。「育成マッチデー」は若手起用に積極的なミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)の方針にも合致する。北海道から始まるチーム名通り、再び全道に熱戦を生で届ける時が来る。

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