【札幌】MF深井、初の鹿島戦「どれだけできるか楽しみ」

スポーツ報知
ボールを奪うMF深井(右)

 “鬼門”に苦手意識のない男が、初勝利の原動力となる。J1北海道コンサドーレ札幌は28日、宮の沢で練習を行ったが、そこにMF深井一希(23)の姿があった。21日からの離脱要因となっていた左膝にはテーピングが巻かれていたものの、この日はフルメニューを消化。「思ったよりできたし、順調に来ている」と31日のアウェー・鹿島戦出場に影響がないことを強調した。

 開幕から4戦連続で先発した前節の長崎戦(18日、2○1)は、今季最長の後半43分までピッチに立った。その際、「少し炎症が出て、これまでとは違う痛みがきた」とチームを離れることを余儀なくされたが、先を見据え、はやる気持ちは抑えた。プロ入り後、両膝の手術は5度と、シーズンを通しての活躍はかなわずに来ている。1年の“完走”へ「無理せずにやることも大事」と、休養も取り入れながら、戦力となり続ける。

 深井にとって初の鹿島戦。「間違いなく力のあるチーム。自分がどれだけできるか、楽しみ」と対戦を心待ちにした。クラブ史上、カシマスタジアムでは5戦5敗と勝ち点すら取れていない。だが、対戦経験のない深井には、嫌なイメージはない。同学年のDF植田、2歳下のMF三竿健ら、同年代の日本代表がそろう戦いにも「力を抜いて楽しみながら、でも負けないように頑張りたい」と、気負いは捨て、難敵撃破を狙う。(砂田 秀人)

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