【浦和】槙野、77日22戦歓迎!W杯代表へ過密日程なんの「コンディション作りやすい」

スポーツ報知
帰国した槙野(左)は浦和の練習に合流した(中央は岩波、右は武藤)

 浦和の日本代表DF槙野智章(30)が29日、ベルギー遠征から帰国し、チームに合流した。3月4日のJ1広島戦から5月19日の同G大阪戦まで、代表戦を含めて77日で22試合という大型連戦の真っ最中にいる。既に今季の公式戦6試合、国際Aマッチ2試合の全8試合にフル出場している鉄人は「コンディションを作りやすい」とハード日程は大歓迎。「何より勝利に飢えている」と、4月1日のアウェー・磐田戦から勝ち星を重ねてW杯につなげる。

 ベルギーから約15時間かけ、この日午前5時に羽田空港に到着する長距離移動だったが、槙野は元気いっぱいだった。「疲れ? 大丈夫です。時差ボケ? ないです」。午前10時からの浦和の練習に参加し、チームの指示でジョギングなど準備運動だけ合流。紅白戦など全体練習が終わるまでチーム状況を確認していた。

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出ないJ1クラブは、今週末からW杯の中断前まで週の中日にも試合がある15連戦が組まれる。加えて代表に参加した槙野は3月4日の広島戦から5月19日のG大阪戦まで、77日間で22試合という大型連戦の真っただ中だ。

 「連戦があることは選手としてうれしいことです。疲れるというより、そのくらいのサイクルの方がコンディションが作りやすい。何より勝利に飢えているので」。今季リーグ戦4試合、ルヴァン杯2試合、国際Aマッチ2試合の8試合すべてにフル出場。沖縄キャンプで1日だけ体調不良で練習を回避した時、「この1日がもったいない」と悔しがったストイックな鉄人は超過密日程も歓迎する。

 代表ベルギー遠征では、Jリーグ組でただ一人、マリ戦とウクライナ戦の両方にフル出場した。ウクライナ戦では柴崎のFKから頭で得点し、格上相手に決定機の回数が少なくなるはずの本大会で武器になり得ることを示した。レギュラーでW杯を戦う可能性が高いが、本人は「まだ(W杯に)行けるかは決まっていない」と気を引き締めた。

 W杯のためには、まず目の前のことが大事になる。「代表から帰ってきて何ができるのか」。チーム練習を見て「ウチは積極性が一番のストロング。消極的プレーを出させないような雰囲気を作るのも大事」と感じた。現在リーグ17位。「順位表の下に浦和レッズがあるのは良くない。今置かれている状況でいい結果が出せれば」。磐田戦で今季リーグ初勝利をもぎ取り、勢いをつけたい。

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