【札幌】三好、U21代表から“連発”で鬼門破る

スポーツ報知
トラップに行くMF三好(手前)。後方はFW都倉

 J1北海道コンサドーレ札幌MF三好康児(21)が、“2戦連弾”で鬼門を打ち破る。札幌は31日、アウェー・鹿島戦に臨む。U―21日本代表のパラグアイ遠征に臨んでいた三好が30日、茨城県内で行われたチーム練習に合流。代表で3試合に出場し、最終のパラグアイ戦ではゴールを決めた。海外から勢いを持ち込み、過去5戦5敗と白星のないカシマスタジアムでの勝利へと導く。

 U―21日本代表でつかんだ手応えを鬼門で示す。パラグアイ遠征から帰国した三好はチームに合流し、明るい表情で鹿島戦への最終調整を終えた。「イメージはいい。明日も点を取ってチームの勝利に貢献したい」。パラグアイとの最終戦は1―2で敗れるも、後半33分に一矢報いるゴールを挙げた。この流れで5戦5敗の“カシマの呪縛”を解く。

 遠征では3試合で1分け2敗だったが、収穫は得られた。「(相手は)球際にどんどん飛び込んで来るし、強さを感じた」と厳しさを味わいつつも、「そこは足りない部分だと感じた。チームに帰ってきて取り組んでいきたいところ」と前を向いた。より激しく、勝負にこだわる。その姿勢をピッチで発揮する。

 “新コンビ”に胸を膨らませる。鹿島戦の1トップは今季リーグ戦初先発のFW都倉賢(31)が入ることが濃厚。「トクさんは高さも懐の深さもある。僕がいいボールを出せば決めてくれる」と全幅の信頼を寄せている。

 同じ川崎U―18出身の先輩との初共演で、「Tokura」と「Miyoshi」の“TMネットワーク”を結成。アグレッシブな姿勢で、残り2点に迫った札幌のJ1での敵地通算100得点の大台に乗せる。

 鹿島には同い年の日本代表MF三竿健がいる。「彼が代表にいるのは不思議な感じ」と笑ったが、フル代表でプレーする姿は大きな刺激になっている。「マッチアップは負けられない。プライドを持って戦いたい」。U―21で10番を背負う力を見せつけ、2連勝へと導く。(砂田 秀人)

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