【F東京】健太監督「うれしい」…弱点突いて古巣を撃破

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第5節 F東京3―2G大阪(31日・味の素スタジアム)

 指揮官の思いがガッツポーズに込められていた。2―2の後半19分、FWディエゴオリベイラが勝ち越しヘッドを決めると、長谷川健太監督(52)は力強く拳を突き上げた。昨年まで5年間指揮した古巣からの勝利に「複雑な気持ちもあるが、勝てたことは素直にうれしい。選手がよく頑張ってくれた」と打ち合いを制したチームをたたえた。

 健太マジックがハマった。この試合まで公式戦2連勝だったが、2トップの一角を富樫から自身がG大阪監督時代に天敵としていた俊足FW永井に代えた。前半2分の先制点は裏に抜け出した永井のシュートのこぼれ球をMF東が詰めたもの。「(相手DFの三浦)弦太もファビオも特徴を知っているから」とニヤリ。まさに狙い通りだった。

 2失点はしたが、日本代表DF森重が昨年3月以来の得点を挙げ、21歳DF小川も2アシストとチームは上昇気流に乗った。百戦錬磨の指揮官に導かれ、初優勝を目指す。(井上 信太郎)

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