【金沢】ルーキーのDF毛利がプロ初ゴール「目標は点も取れるサイドバック」

スポーツ報知
横浜Cに4ー0と大勝した金沢のDF毛利は試合後に歓喜のダンス(カメラ・泉 貫太)

◆明治安田生命J2リーグ第7節 金沢4―0横浜C(1日・ニッパツ三ツ沢球技場)

 何度も何度も両手でガッツポーズした。3―0で迎えた後半41分だった。今季順大から加入したDF毛利は中盤で相手のボールをインターセプト。すぐさまFW佐藤につなぐと、そこから金沢は右に展開。MF清原が右を崩して中央に折り返すと、そこに再び毛利が走り込んで右足シュート。試合を決める4点目。ネットに当たってはねかえってきたボールをつかんで、左足で蹴ると、雄たけびをあげながら両手でガッツポーズを繰り返した。

 「(プロ初ゴールは目標として)思っていた。でも、DFなのでなかなか取れないだろうって思っていた」と背番号16。山梨学院高から順大をへて今季加入。サイドバックは右も左もこなせる。今季は開幕戦(2月25日)の愛媛戦(ニンスタ)で途中出場。3月11日の福岡戦にも途中出場し、同17日の大宮戦で初スタメン。一度は定着したかに見えたが、同25日の町田戦ではベンチスタートとなり、出場機会は訪れなかった。チームは7戦目だが、自身の出場は5戦目。「(順大時代は)堀池さん(監督)にはセンチ単位での指導を受けた。半歩(中に)絞れとか」。順大での緻密な指導もプロになって生きている。

 金沢で柳下正明監督(58)には対人の部分で指導を受け、刺激になっているという。「目標としているサイドバック像は点も取れるサイドバック」と話す。この日は試合の終盤にも関わらず、インターセプトからダイナミックな攻撃参加で得点を生み出した。「ホームでは(1回も)スタメンで出ていないんです」。先発した3試合はいずれも敵地での戦い。次節は8日にホームで千葉との対戦だが、次はホームのピッチで躍動し、チームの勝利につながるゴールを奪うつもりだ。

 ◆最大得失点差勝利 金沢は2015年のJ2昇格以降、3点差での勝利がこれまでの最大得失点差。15年3月の東京V戦(3〇0)、同年11月のC大阪戦(3〇0)、17年10月の愛媛戦(4〇1)、同年11月の熊本戦(4〇1)と4回あった。だが、この日の試合で初の4点差勝利をマークした。また、1試合4得点は17年の2回に次いで3回目。

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