【U18プレミアL】青森山田・檀崎2発!昨季王者F東京に4発快勝発進

スポーツ報知
後半15分、右足を振り抜き、ゴールを決める檀崎

◆サッカー高円宮杯U―18プレミアリーグEAST第1節 青森山田4―0F東京U18(8日、東京・味の素スタジアム西競技場)

 2季ぶりの優勝を目指す青森山田は開幕戦で、昨季日本一のF東京U―18に4―0で勝利。昨季、チームでただ一人、レギュラーを張っていた主将のMF檀崎竜孔(だんざき・りく、17)が持ち味のドリブルでチームの攻撃を先導し、自ら2得点。左ウィングバック(WB)で先発したが、状況に応じて右サイドでもプレーするなど、ピッチでひと際存在感を発揮し、勝利に導いた。

 両サイドを駆ける主将が強さを示した。前半43分に先制した青森山田。1―0のリードで迎えた後半15分、ピッチ中央のヘディングの競り合いではじかれたボールが前線の右サイドに流れてきた。檀崎はギアを上げトップスピードでボールを受けると、相手DF2人を置き去りにし、右足を振り抜いてネットを揺らした。「ああいう形は常に狙っている。(基本は左WBだが)右サイドからの得点は自信になる」と胸を張った。

 この日は左のWBで先発し、状況に応じて左右のポジションを変えてプレー。クロスやプレースキックでも好機を演出した。後半ロスタイムの47分には、PKでダメ押し弾を決めて4―0。「プロを目指している以上、どちらもできないといけない。もっとボールを触る時間を増やしたい。ドリブルで仕掛ける場面も、もっと出せた」と、高いステージを目指しているだけに、快勝でも満足はしない。

 昨年の最終節、F東京との優勝を争った試合では2―3で敗れ、順位は3位となった。ピッチで悔しさを味わった檀崎は「今日はどうしても勝ちたかった。チームとしてもモチベーションは非常に高かった」と、気迫あるプレーでチームを鼓舞した。

 どこよりも厳しい練習をしてきた自信が、青森山田の強さを支える。今年は例年より降雪量が多く、ボールを使って練習する時間が短くなった。そのぶん、基礎体力の向上に励み、フィジカルの強さをアップさせた。黒田剛監督(47)は「優勝した2016年と比べると下手だけど、パワーや負けん気の強さが似ている。今日はまぁ、出来過ぎですね」と目を細めた。まず1勝。走り負けない、当たり負けないサッカーで王座奪還を狙う。(小林 泰斗)

 ◆檀崎 竜孔(だんざき・りく)2000年5月31日、宮城・名取市生まれ。17歳。小学生時代はベガルタ仙台ジュニアに所属。青森山田中から青森山田高に進み、昨年は2年生で唯一のレギュラーとして活躍。新チームから主将。175センチ、65キロ。

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