【仙台】西村、凱旋2発!地元・名古屋で2位浮上呼び込んだ

スポーツ報知
前半37分、得点を決めてゴールパフォーマンスを披露する西村

◆明治安田生命J1リーグ第7節 名古屋2―3仙台(11日・パロマ瑞穂スタジアム)

 ベガルタ仙台はアウェーで名古屋に3―2で競り勝ち、2位に浮上した。名古屋出身のFW西村拓真(21)が、自身リーグ戦初のマルチ得点で勝利に貢献した。前半23分にFW石原直樹(33)のゴールで先制。西村は前半37分と後半23分に追加点を決めた。試合終了間際にDF大岩一貴(28)が一発退場となり、1点差まで詰められたが、逃げ切った。次節は14日にホームで川崎と対戦する。

 若きストライカーが仙台の点取り屋に名乗りを上げた。1―0で迎えた前半37分、左サイドからのクロスをDF蜂須賀孝治(27)が頭で折り返したところ、西村が右足ダイレクトで豪快な一撃を放った。技ありのゴールを「冷静にできた。練習で積み上げてきたものが少しずつ形になっている」と喜んだ。

 仙台は前線からのプレスで主導権を握り、前半23分にFW西村のシュートのこぼれ球に反応したFW石原が先制弾。前半は2点リードしたが、後半8分に途中出場した元ブラジル代表の名古屋FWジョーの得点で2―1に詰められた。だが後半23分に西村が中央付近でボールを奪うと、左サイドを駆け上がり、右足で追加点を決めた。

 名古屋出身の西村が地元でリーグ戦初のマルチゴール。渡辺晋監督(44)は「どちらも素晴らしいゴールだった。2得点目は単独の力でねじこんだ」と西村の躍動をたたえた。

 昨季はリーグ戦28試合出場し、2得点に終わったが、今季は既に6試合出場で石原に並ぶチームトップタイの3得点。背番号30は「個の力を上げれば勝利に貢献できる。もっと能力をあげていきたい」と話した。

 試合終了間際にDF大岩が相手の決定機をハンドで防いだとして退場となり、PKで2失点目。リードは1点となったが、全員守備でしのいだ。

今季初複数得点 チームも今季リーグ戦初の複数得点で勝ち点3をつかみ、順位は2位に再浮上した。成長著しい西村とともにこれからも勝利を積み上げていく。(小林 泰斗)

サッカー

×