【甲府】リンス、4試合ぶりリーグ戦先発「チームの力に」

スポーツ報知
シュート練習をするリンス(右は山本)

 J2ヴァンフォーレ甲府は、14日にホームでの松本戦を迎える。チームは13日に中央市内で最終調整を行い、エースのブラジル人FWリンス(30)がリーグ戦4試合ぶりに先発出場することが濃厚となった。2試合連発中と好調のブラジル人FWジュニオールバホス(24)とともに攻撃陣を引っ張り、今季3戦未勝利と鬼門になっているホームで、今度こそ白星をつかむ。

 背番号10は、久々の試合が近づいてきたワクワク感を前面に出した。チームはこの日、攻守にわたってセットプレーの確認などを行った。その中でリンスはハツラツとしたプレーを見せるなど、練習から闘志満々だった。「勝利のために、いろいろなことをしないといけない。チームの力になれれば」と力を込めた。

 昨季6ゴールを挙げチーム得点王となったエースは、3月21日のホーム・徳島戦(0●1)で右足を負傷して途中交代。戦線離脱を余儀なくされた。それでも「計画通りここまでやってきた」と焦りを抑えてリハビリに専念。今週初めから全体練習に戻り、即先発で起用される可能性が高まった。「チャンスで決めきれば勝ち点3につながる」と得点源らしく思いを語った。

 リーグ戦のホームでは今季、1敗2引き分けの未勝利と、鬼門になっている。ホームで開幕から4試合白星なしとなれば、J2に参入した1999年に5連敗して以来、19年ぶりとなる。それは何としても避けたいところだ。リンスも「(松本戦は)簡単な試合ではないが、ホームでは勝つことが大事」と必勝を誓った。

 1トップにリンスを置き、2シャドー(下がりめのFW)の右には2戦連発中のジュニオールバホスが先発することが濃厚だ。「もちろんゴールを決められたら」と意欲。同じブラジル人のリンスとの連係には「経験もあるし、賢い選手。やりやすさもある。チームが勝つために全てを出し切る」と自信を見せた。背番号10と上り調子の24歳が、ホーム初勝利をもたらす。(三須 慶太)

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