【札幌】FW都倉、3戦連発でJ1出場100試合飾る

スポーツ報知
笑顔でランニングするFW都倉(左は荒野、中央は兵藤)

 J1北海道コンサドーレ札幌FW都倉賢(31)が、3戦連弾で自身の節目を飾る。2連勝中の札幌は14日、アウェーで柏と対戦する。2試合連続得点中の都倉は、13日時点でJ1での出場試合数が99と、大台まであと「1」に迫っている。前節(11日)の湘南戦(1○0)で、クラブのJ1通算50勝目到達の立役者となった自称「節目がち」な男が、100戦目も勝利だけを目指す。

 自信が表情にみなぎっていた。3連勝がかかる柏戦での3戦連発へ、都倉が手応えを強調した。「チームとして成熟してきているので、みんながたくさんチャンスを作ってくれると思う。FWとして、90分の中で、それをしっかりと仕留められれば」。そうはっきりとゴールを宣言し、13日、決戦の地へ向かった。

 川崎時代の2005年5月4日・新潟戦のデビューから、J1出場試合数は13日時点で99。「31歳での到達は早くないが、紆余(うよ)曲折があった中で達成できるのは誇りに思う」と都倉。3年半所属した川崎では6試合出場にとどまり、J2草津(現J3群馬)への移籍を余儀なくされた。1年半で26得点を挙げ、神戸で再び立つことができたJ1舞台と、順風満帆ではなかった。「挫折」も味わい、たどり着いた100戦目。「まずはしっかり目の戦いに集中したい」と、勝利だけを狙っていく。

 11日の湘南戦では、後半ロスタイムに0―0の均衡を破る劇的弾で、J1通算50勝へと導いた。04年にクラブの1000得点目も挙げた、自らを「節目がち」と称する男が、自身の100試合目に燃えないはずがない。札幌が、J1での敵地で挙げているゴール数は98。「2点決めればいいんですね」。節目男が、その称号に、更なる歴史を上乗せする。

 札幌で初めてJ1で戦った昨季から、都倉がゴールした試合は7勝4引き分けと、負けがない。節目男が自らを祝福する得点を決めた先に、勝ち点上積みという結末が待っている。(砂田 秀人)

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