【仙台】初出場初先発の常田、王者・川崎封じた…3バック中央で健闘

スポーツ報知
試合後、サポーターにあいさつする常田。無失点で起用に応えた

◆明治安田生命J1リーグ第8節 仙台0―0川崎(14日・ユアテックスタジアム)

 J1ベガルタ仙台はホームで川崎と対戦し、スコアレスドロー。勝ち点を15に伸ばし、2位をキープした。仙台はリーグ戦初出場を先発で飾った常田克人(20)が、3バックの中央で健闘。昨季のJリーグ王者を相手に無失点で試合を終え、渡辺晋監督も「最高レベルの攻撃陣を相手に、素晴らしいパフォーマンスだった」と20歳のDFをたたえた。

 束になって仕掛けてくる昨季王者・川崎の攻撃に常田が立ちふさがった。リーグ戦初出場、初先発の試合を無失点。シュートも4本しか打たせなかった。渡辺晋監督(44)の起用に応えた常田は「守備の選手として川崎を相手に無失点で終われたのは良かった。自分にとってプラスに、自信になります」と胸を張った。

 3人主将の1人で守備の要・DF大岩一貴(28)が前節のアウェー名古屋戦(11日、3○2)のレッドカードで出場停止。代役として常田が3バックの中央に抜てきされた。昨季の公式戦出場はルヴァン杯の1試合のみ、今季は同杯の3試合に出場し、1失点と結果を残してきた。「(試合に出られず)ずっと悔しい思いをしてきた。今日は成長した姿を色んな人に見せたかった」と言葉に力を込めた。

 後半は川崎ペースで試合が進む中、「みんなで一丸となって我慢できた」とディフェンスラインの中央で、187センチの左利きセンターバックが堂々とピッチに君臨した。渡辺晋監督は「素晴らしいパフォーマンス。川崎はJでも最高レベル攻撃陣。堂々と渡り合えた」と常田をたたえながらも、「褒めすぎると調子に乗るので、これからもビシビシいきたいと思います」とさらなる成長に期待を寄せた。

 仙台は川崎相手に勝ち点1を獲得し、2位をキープ。ディフェンスリーダー不在の中、20歳のDFは「思ったより落ち着いてやれました」ときっちり役目を果たした。3年目のシーズンを覚醒の時にする。(小林 泰斗)

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