【札幌】宮吉、劇的逆転弾で初勝利、グループステージ突破に望み

スポーツ報知
試合後、勝利を喜ぶ札幌イレブン

◆YBCルヴァン杯グループステージ第4節 ▽B組 磐田2―3札幌(18日・ヤマハスタジアム)

 B組のJ1北海道コンサドーレ札幌はアウェーで磐田を3―2で下し、4戦目にして待望の初勝利を手にした。MF内村圭宏(33)が前半16分に先制点。その後、逆転を許したものの、後半24分にMFジュリーニョ(31)が同点ゴールを決めると、同45分にFW宮吉拓実(25)が再逆転弾。グループステージ突破に望みをつなぐ、劇的な勝ち点3となった。

 ついにつかんだ初勝利に、イレブンはお互いの健闘をたたえ合った。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)は「選手は頑張ってくれた」と一定の評価を与えつつ、「チームはいい結果が出ているが、監督として冷静に見ていかなければいけない」と静かに振り返った。

 3連勝で4位と好調なリーグ戦の勢いを、ルヴァン杯でも発揮した。2―2で迎えた後半45分、この日、後半開始からピッチに立った宮吉が劇的な再逆転弾。ルヴァン杯3戦3敗で迎えた一戦で「何としても勝ち点3が欲しかった」。リーグ戦の前節・柏戦に続く公式戦2戦連発で札幌に歓喜を呼び込んだ。

 前半16分には内村が、J2だった2016年11月12日以来となる公式戦ゴールを決め、先制。「気分がいいし、久しぶりなので、もっと欲を出していきたい」とチームに貢献できたことを喜んだ。

 先制後は2点を失い、逆転を許したが、後半に2点を奪い返す、底力を見せた。試合終了間際には、札幌U―18所属のDF中村桐耶(17)が、公式戦デビューするなど収穫も多かった。「また今週末のリーグ戦につなげていきたい」と宮吉。まだまだ好調の波は終わらせない。(古川 浩司)

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