【磐田】中野のプロ初ゴール実らず逆転負け「次勝っていくしかない」

スポーツ報知
前半44分、プロ初ゴールを決めた中野〈16〉

◆YBCルヴァン杯グループステージ第4節 ▽B組 磐田2―3札幌(18日・ヤマハスタジアム)

 ジュビロ磐田はB組最下位の札幌に2―3で逆転負け。だが、前半44分にFW中野誠也(22)が一時2―1とするプロ初ゴールを決め、収穫のある試合となった。

 冷静だった。中野は相手DFに体を寄せられても倒れない。鋭く右足を振り抜いた。「落ち着いて流し込めた」。1―1で迎えた前半44分、プロ初ゴールを決め、ゴール裏に向かって大きくガッツポーズ。アドレナリンが一気にあふれ出た。

 リーグ第5節の浦和戦(1日、2〇1)で後半21分にリーグ戦デビューとなる途中出場。だが、何もできず、同39分に交代を告げられた。試合後、名波浩監督(45)に「年に一度しか行わないイン・アウト(途中出場から交代)をさせるなかなかの子」と発破をかけられた。「まだまだですね」と言葉を絞り出した中野はその後練習でも「調子は良くないですね」と苦しみ、もがいた。だが、この日の得点が、壁を打ち破るヒントになりそうだ。

 試合は中野が退いた後、札幌に逆転弾を浴び2―3。B組3位に転落した。だが、試合前まで磐田とともに首位タイだった清水と甲府が引き分けだったため、勝ち点差はわずか1。中野は「次勝っていくしかない。(GS突破し)プレーオフにいかないといけない」。筑波大時代の昨年、天皇杯でJリーグ勢相手に5得点を挙げ、筑波大16強入りに貢献した“カップ戦男”が逆転GS突破を先導する。(山田 豊)

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