カニ販売店勤務“仕事人”最上愛里が決めた…ノルディーア北海道が史上初の開幕2連勝

スポーツ報知
後半ロスタイムに最上(右から2人目〈22〉)のゴールで勝ち越し、喜ぶノルディーア北海道イレブン

◆女子サッカープレナスチャレンジ  リーグEAST第2節 ノルディーア北海道2ー1常盤木学園高(22日、札幌大サッカー場)

 ノルディーア北海道が、ホーム開幕戦で常盤木学園高を2―1で下した。試合終了間際に途中出場のFW最上愛里(25)が決勝ゴール。クラブ史上初の開幕2連勝とし、チームは単独首位に浮上した。

 体が瞬時に反応した。後半ロスタイム。右CKからFW丸形梨恵(26)が頭で落としたこぼれ球を、最上が左足ダイレクトでゴール右隅に突き刺した。歓喜する仲間にもみくちゃにされた。殊勲の一発に、最上は「出たら決めようと思っていた。うれしい」と胸をなで下ろした。

 “必殺仕事人”だ。普段は札幌の観光名所・二条市場のカニ販売店に勤める。平日は午前9時から午後5時まで、カニの重さを量り、焼いて、ゆでる作業を担当。仕事後に練習に参加する努力家に、中村宏紀監督(44)は「独特の世界観があり、スイッチが入るとすごい」と信頼を置く切り札だ。

 この日も出場約30分で仕事を果たした最上。目標の2部昇格へ「役割は点を取って流れを変えること。どんどんゴールを決めていきたい」とゴール量産を誓った。(宮崎 亮太)

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