【清水】北川だ、石毛だ、金子だ!3発で快勝 7戦ぶり白星

スポーツ報知
前半44分、左足でゴールを決める北川(右)

◆明治安田生命J1リーグ第10節 名古屋1―3清水(25日・パロマ瑞穂スタジアム)

 清水、連敗脱出! 敵地で名古屋と対戦した清水エスパルスは前半44分、FW北川航也(21)の8戦ぶりゴールで先制。後半25分には、今季清水に復帰したMF石毛秀樹(23)がJ1では自身1033日ぶりとなるゴールで2点目。1点返されたが同41分にMF金子翔太(22)の今季5点目でダメ押し。3―1で7戦ぶりの白星を手にした。

 懐かしい感触が全身を貫いた。後半25分、石毛は北川がはたいたボールに反応。ペナルティエリア外から右足を振り抜いた。地をはうグラウンダーがネットに刺さる。J1では15年6月27日のF東京戦以来、1033日ぶりのゴール。「自分がここにいるってことをサポーターに見せたかった」。スタンドへ走り、ファンと喜びを分かち合った。

 昨季、12年のプロ入りから初めて清水を離れJ2岡山へ期限付き移籍。31試合2得点の成績から、クラブは当初“武者修行”の延長も考えていたが、石毛の熱意を認め1年で復帰させた。だが、背番号は13年から4年間付けた8ではなく29とした。内藤強化部長は「(ユース後輩の)立田(28番)より下から。背番号は与えられるものではない。自分で勝ち取れ」と期待を込めて突き放した。

 12年、ユースに所属しながらプロ契約。毎年コンスタントに試合出場し、いつしか自分の中に芽生えていた“甘え”を心から排除した。「やらなきゃいけない。8を取り戻す」。固く決意した。開幕から守備も手を抜かず、サイドを泥臭く走り回ってきた。

 チームは前半44分、FW北川の8試合ぶりの今季2号で先制。後半41分にはMF金子がキャリアハイのシーズン5号でダメを押した。「仲間の活躍はうれしいけど、自分も負けないぐらい点を取りたい」と石毛。次は28日にホーム柏戦。清水での“第2章”は始まったばかりだ。(武藤 瑞基)

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