【札幌】“仙台キラー”駒井が導く「4位が偶然じゃないと示すために勝つ」

スポーツ報知
ボール回しを行う駒井(左から4人目)

 J1北海道コンサドーレ札幌の“仙台キラー”が、11年ぶりの4月不敗締めへ導く。札幌は28日、アウェー・仙台戦に臨む。右サイドハーフで先発が確実なMF駒井善成(25)は、仙台戦は過去3戦3勝と好相性。一方で、クラブ史上、4月を負けなしで終えたのはJFL優勝の1997年、初のJ1残留を果たした01年、J2優勝の07年の3度で、いずれも好成績を残した。4勝1分けで迎える4月ラストマッチで、駒井が不敗継続で吉兆をもたらす。

 4月不敗締めへ、駒井が自信を持ってピッチに立つ。浦和に所属した昨季までの2年間で、3戦3勝と得意とする仙台戦。札幌の一員としての初対戦へ「個人的にはすごくいいイメージを持って臨める試合。4月はもちろん、ここからは勝てる試合は勝っていかないと」と声を大にした。

 高い志を持っている。札幌は昨季、苦しみながらも2試合を残し、16年ぶりのJ1残留を果たした。それが一転、10試合を終えて4位につける今季を、駒井は変革のきっかけと捉えている。「相手の方が強いという意識を変えなきゃいけないタイミングだと思っている。強い相手にも受け身にならないチームにならないと」

 昇格と降格を繰り返してきた過去と決別し、J1定着が目標ではなく、当然としていく。その基礎作りのシーズンとするべく、「この順位(4位)が偶然じゃないと示すためにも勝ち続けたい」。白星だけを見据え、右サイドを席巻していく。

 前節25日・横浜M戦は2―1と逆転した後、攻め込まれながらもしのいだ。「やられておかしくない場面での粘りは素晴らしいものがある。犠牲心を持って走れる選手が多いのは札幌の強み」。昨季まで培ってきた札幌の献身さを、駒井はJ1でも高いレベルにあると確信している。良さは失わず、そこに攻撃性も加えた今、4月不敗でさらに勢いを加速させる。(砂田 秀人)

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