【川崎】小林、V弾「ガッツ仮面」決めポーズ…2戦連発で3連勝

スポーツ報知
後半43分、川崎・小林(中央)が勝ち越しのゴールを決めガッツポーズで駆け出す(左は神戸・藤田、右は渡部=カメラ・馬場 秀則)

◆明治安田生命J1リーグ第11節 神戸1―2川崎(28日・ノエビアスタジアム)

 川崎は敵地で神戸に2―1で競り勝ち、今季初の3連勝とした。1―1の後半43分に日本代表DF車屋紳太郎(26)、同代表MF大島僚太(25)とつないで、最後は同代表FW小林悠(30)が決勝点。F東京はFW永井謙佑(29)が、古巣の名古屋を相手に3戦連発を含む1得点1アシストで、ホーム5連勝を飾った。C大阪は代表FW杉本健勇(25)が自ら獲得したPKを決めて磐田と引き分け。ロシアW杯メンバーの23人入りを目指す選手たちが躍動した。

 “ヒーロー”が最後に大仕事をやってのけた。1―1で迎えた後半43分だ。DF車屋からMF大島へボールが渡る。FW小林はゴールを背にしてボールを要求。反転して相手DFをかわすと、最後はスライディングしてきた相手の足より早くつま先に当てて、ゴールに流し込んだ。「時間もなかったですし、変な迷いもなかった」。25日の鳥栖戦(ベアスタ)に続く2戦連発。エースが試合を決めた。

 ゴール後は長男の結翔(ゆいと)くん(4)に「パパ、今度これやるからね」と約束した、子どもに人気のアニメ「妖怪ウォッチ」に出てくるヒーロー「ガッツ仮面」の決めポーズを披露した。「点を取れないときに変えます」というゴールパフォーマンス。前節の鳥栖戦から導入し、今季初の連発を呼び込んだ。昨季も夏頃にパフォーマンスを変え、ゴールを量産。今季もその流れが見えてきた。

 今季はFW大久保、MF斎藤らが加入し、「自分が『絶対に決めないといけない』ってどこかで気持ちがなくなってたのかな、って思った」。だからこそ昨年のゴールシーンを振り返ってみて、「自分が決めなきゃいけない」とストライカーのエゴを呼び覚ました。

 MF大島も2戦連続アシスト。14日の仙台戦(ユアスタ)以来のフル出場でアピールした。小林へのラストパスは「あれだけ強く(球際を寄せてくる)相手だったので、とにかく強いパスをって思ってた」と、絶妙の強さでパスを送った。

 土壇場で勝ち越し点を奪い、川崎は今季初の3連勝。「年齢的にも最後になると思いますし、選ばれて(W杯に)行きたいという思いが強い」と小林。ロシアを目指す男たちが結果を出して、日本の競争力を高めていく。

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