【札幌】早坂、9戦不敗神話へ古巣斬りだ

スポーツ報知
ミニゲームでボールチェックに行くMF早坂(左)

 J1北海道コンサドーレ札幌MF早坂良太(32)が、“旧知”のポジションで9戦連続不敗へと導く。札幌は2日、アウェー・鳥栖戦に臨む。4月21日の浦和戦から始まった連戦の4試合目で、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)は初めてターンオーバーを導入し、前線のメンバーを大幅に入れ替える。2016年まで所属した古巣との戦いで、早坂が躍動し、組織力の高さを見せつける。

 早坂が思い出多き会場での慣れ親しんだポジションで輝きを放ち、不敗は継続する。札幌2年目で初めて務める1トップも「鳥栖でやっていた位置だから」と不安はない。「チームがいい流れで来てるので、それに乗っていきたい」と8試合負けなしの勢いを味方に、2戦ぶり勝利を目指す。

 メンバー変更をマイナスにはしない。4月28日の前節・仙台戦を終え、札幌に戻ったペトロヴィッチ監督はある決断をした。疲労の色が濃い前線のメンバーを入れ替えて鳥栖戦に臨み、ターンオーバーを初めて行うことにした。チームトップの4点を挙げるFW都倉やMFチャナティップらは、帯同メンバーからも外した。「この試合のベスト布陣はこれ」と指揮官が自信を持って送り出す一人が、最前線の早坂になる。

 昨季は主に右サイドを務め、今季はシャドーや3バックにも入るなど、ユーティリティーさを武器とする。ただ、鳥栖時代は2016年に出場13試合中11試合で1トップに入るなど、攻撃的位置がほとんどだった。それだけに早坂は「前めの位置なので楽しみ。自分の色を出した上で、やるべきことをやっていきたい」と高い意欲でゴールに迫る。

 昨季、完全移籍で札幌入りしたが、昨年7月に古巣から期限付き移籍のオファーが届いた。「札幌をJ1に定着させることに興味があったから」。志を貫き、断りを入れたように、今は札幌のために全力を尽くすことしか考えていない。「相手は6連敗中で必死に来ると思うけど、それに負けないようにしたい」。闘志を前面に出し、今季初先発を最高の結果で終える。(砂田 秀人)

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