【札幌】W杯中断中は道内拠点にチーム強化 J1定着へ組織力向上

スポーツ報知
前半37分、クロスバー直撃のFKを放つ札幌・福森(中央)

◆明治安田生命J1リーグ第12節 鳥栖1―2札幌(2日・ベストアメニティスタジアム)

 J1北海道コンサドーレ札幌が、北海道に腰をすえ、チーム力を強化する。ロシアW杯のため、20日のアウェー・神戸戦後、7月18日のホーム・川崎戦まで約2か月、J1は中断期間に入る。その間、札幌は道内を拠点に活動していくことが2日、分かった。当初は海外遠征のプランもあったが、対戦相手などの調整がつかなかったため、中止に。代わって北海道でキャンプを張るチームとの実戦を軸に、組織力向上を図っていく。札幌は同日、アウェーで鳥栖に2―1で勝利。9戦負けなしとなった。

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(60)の思いも受け、札幌が2か月、地元でじっくり強化を図る。W杯による2か月の中断期間中、北海道を拠点に過ごしていくことが決まった。クラブ幹部は「海外で、という考えもあったが、代表やリーグの関係で適当な国がなかった。道内を軸に調整することになる」と、2日までに話した。

 3月31日のアウェー・鹿島戦から、ルヴァン杯を含め、20日の神戸戦まで、中2~3日での15連戦を戦っている。この間、ペトロヴィッチ監督は「じっくり練習する時間があれば、もっとチームを良くすることができる」と、調整の難しさを強調してきた。J1で上位につける好成績にも、ペトロヴィッチ監督の頭には、さらなる良化への曲線が描かれている。2か月を有効活用し、自身のイズムをより注入していく。

 過ごしやすい気候を求め、J1の数クラブが道内でキャンプを張る予定でいる。同幹部は「北海道に来るチームと試合を行うなどしながら、実戦勘も養っていきたい」と言った。参加が決まっている「Jリーグ育成マッチデー」も有効に活用し、1泊の遠征なども織り交ぜる方向。J1定着へ、中断期間を最大限活用する準備は進んでいる。

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