【鹿島】エースの“キックオフ・ドリブル”に決勝点直後の激論…反撃の狼煙となるか

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ▽第12節 鹿島2―1長崎(2日・カシマスタジアム)

 鹿島がリーグ戦4試合ぶりの勝利をつかんだ。前半4分、「目に見える結果が欲しかった」というDF内田篤人のクロスをFW鈴木優磨が頭で押し込み先制。同30分には、この日J1通算250試合出場のFW金崎夢生がPKで沈めて決勝点を挙げた。

 鹿島ボールのキックオフだった試合開始の笛が鳴ると、金崎は背後の味方を鼓舞するかのように相手11人が待つ敵陣へドリブル。相手のファールを誘った。金崎が決勝弾を決め、ガッツポーズを作った時には既に、MF小笠原満男と内田がセンターサークル付近で激論を交わしていた。さらに直後の長崎のキックオフ前にはベンチから柳沢敦コーチが飛び出し、鈴木へ大声でポジショニング修正の指示を飛ばした。DF昌子源が「勝てない時期は話し合いが多かった。でもやるのはピッチ」と振り返るように、戦い続ける姿勢をピッチで表現することが待望の白星を呼び込んだ。

 2トップに得点が生まれ、内田もリーグ戦6試合目で初のフル出場。昌子は「残留争いなんて考えていない。優勝しか考えていないんで。今日からいい波に乗れるように。優勝を目指す」とうなずいた。15位からの反撃の狼煙(のろし)となる勝ち点3を手にした。

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