【札幌】都倉は前節休養で万全!通算100ゴールでJ1初10戦連続無敗決める

スポーツ報知
札幌FW都倉(右)は、練習中、MF荒野とハイタッチする

 J1北海道コンサドーレ札幌FW都倉賢(31)が、100ゴール目を決め、“Wの不敗”を継続させる。札幌は5日、ホームでG大阪と対戦する。2戦ぶりの先発が確実な都倉は、リーグ戦の通算得点が99点と大台到達が間近。J1で戦う昨季からゴールを決めた試合は9勝4分けと負けなしの男が、9戦連続で不敗のJ1でのクラブ記録のさらなる上積みへ、節目の一発を決めにいく。

 明るい表情が、休養の効果を物語っていた。G大阪戦前日4日の札幌厚別での練習。都倉は時折、白い歯も見せながら、勝ち点3獲得へ最終準備を終えた。2試合ぶりとなる一戦へ「与えられた仕事を全うし、チームをけん引していきたい」と最前線で存在感を示す。

 2日の前節・鳥栖戦は疲労の蓄積を考慮され、メンバーから外れた。「休ませてもらって体の芯から疲れが抜けた」と体調の向上を感じ取った。「妻にも任せたくない」と言うほど楽しみとしている8か月の娘との入浴も堪能した。心身ともリフレッシュして臨むG大阪戦。最高のパフォーマンスを見せる態勢は整った。

 J1川崎でプロデビューした2005年から、都倉がJリーグ戦で積み上げた得点は99。通算100ゴールがかかる戦いへ「“節目がち”なので…」となじみとなった言葉で決意を表した。クラブの通算1000得点やJ1通算50勝目の決勝点など、注目される舞台で結果を残してきた。J1で初の2桁となる10試合連続不敗は、自身のゴール不敗記録も14に延ばした上で、達成する。

 映像で逆転勝利を見届けた鳥栖戦から、感じた思いがあった。「外から見たことでサポーターの気持ちが分かって、期待を裏切ることはできないなと。懸命なプレーから勝利が生まれる。諦めずに戦うという札幌のいい部分をなくしてはいけないと改めて思った」。チーム原則の一つ、「戦うこと」の重要性を再認識した。ひたむきに、攻守にわたって都倉が90分を走り抜き、その先に待つ最高の結末を追い求める。(砂田 秀人)

 ◆J1北海道コンサドーレ札幌◇欠席 2日の鳥栖戦で左太もも裏を痛めたFW内村圭宏(33)と、同戦直前に腰痛を訴えたMF稲本潤一(38)は、4日に札幌厚別で行われた練習に参加しなかった。

サッカー

×