【仙台】関口、リーグ5戦勝ちなしのチームに「3つの提言」

スポーツ報知
キレのある動きでボールを奪う関口(手前右)

 J1ベガルタ仙台のMF関口訓充(32)が、リーグ戦5試合勝ちなし(2分け3敗)と低迷するチームに「3つの提言」を示した。6日のアウェー・湘南戦に備えて4日、仙台市・泉サッカー場で調整。先月、6年ぶりに仙台に復帰した関口は現状を見つめ、〈1〉複数得点を取るための攻撃の工夫〈2〉失点後の冷静さ〈3〉球際の強さ―の必要性を説いた。仙台愛にあふれる男が難局に立ち向かっていく。

 多くの経験を重ね、仙台に戻ってきた関口が、勝利から遠ざかっているチームを見つめ直した。「攻撃」、「守備」、「対湘南」の3つの視点から6戦ぶりの勝利を探っていく。

 攻撃に関し、「事故のような1失点はどうしてもある。チームとして2点を取る力が必要」と課題を挙げた。今季は12試合で11得点とJ1の18チーム中15位。2点以上取ったのは2戦にとどまっている。

 「ただセンタリングを上げるのではなく、ワンツーで相手を揺さぶったり、守備を崩す工夫をしていかないと」。ボールを長く保持し、チャンスは生んでいるが、本当の決定機を作るために、中央とサイドを使い分け、ゴールに迫る柔軟性も必要となってくる。

 守備面は4試合連続失点中(計8失点)で「1点取られた時に、点を取らないといけないという焦りが生まれている」と指摘した。渡辺晋監督(44)が率いて5年目。チームの戦術面は浸透している。「落ち着いて自分たちのサッカーをやり、突き詰めることが大事」と戦況が悪くなったとしても、自分たちを信じ、冷静であることを説いた。

 次節の相手・湘南は球際の強さが武器だが、「ひるまず、歯を食いしばって戦う。プレーだけでなく、声を掛け合い、チームとして90分間集中が切れないようにやっていきたい」と強調。体を張ってくる相手に対し、一歩も引かないことが勝利への近道と捉えている。

 先月10日に6年ぶりに復帰し、2日のアウェー・G大阪戦(0●1)で後半29分から途中交代で今季リーグ戦初出場した。「今までやってきた経験に自信を持っている」。背番号40の言葉のように強いハートで勝ち点3をもぎとっていく。(小林 泰斗)

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