【清水】ベテラン重視布陣で静岡ダービー敗戦 B組3位に転落

スポーツ報知
後半20分、一時同点となるゴールを決める長谷川(右)

◆YBCルヴァン杯グループステージ第5節 ▽B組 磐田2―1清水(9日・ヤマハスタジアム)

 B組1位の清水エスパルスは同組3位のジュビロ磐田との静岡ダービーに1―2で敗れ、3位に転落した。清水は後半20分、FW長谷川悠(30)の今季初ゴールが飛び出したが、公式戦3連敗となった。

 耳をつんざくブーイングを、ただ黙って受け止めるしかなかった。清水は公式戦3試合連続の複数失点。ヤン・ヨンソン監督(57)は「全体の守備を見直さないといけない」と苦い表情で振り返った。

 この日は6日のリーグ鳥栖戦(ベアスタ)からFW鄭大世以外の先発10人を変更。リーグでは平均年齢約24歳で戦うが、長谷川が今季公式戦初スタメンに起用されるなど、平均29・73歳のベテラン重視の布陣となった。

 1点を追う後半20分、右サイドを駆け上がったMF村田のクロスをFW長谷川が頭で沈め、一時同点に。「1点取ってほっとしてる。厳しい状況で声をかけてくれた仲間に感謝したい」。だが背番号18の今季公式戦初ゴールもむなしく、3分後にあっさり勝ち越された。

 後半開始から左膝の故障で離脱していたFWクリスランを強行出場させる策も実らず。指揮官は「ここ最近続いているように、チャンスを決められなかった」と迫力不足の攻撃にぼやきが止まらなかった。チームはB組3位に転落し、自力でのグループステージ突破の可能性が消滅。最終節の札幌戦は勝利が最低条件となった。次は中2日で12日にリーグ湘南戦をホームで迎える。失った流れを取り戻す1勝が待ち遠しい。(武藤 瑞基)

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