【浦和】元日本代表FW李忠成、10か月ぶりのゴールなど全得点に絡み「まだ李は死んでいない」

スポーツ報知

◆YBCルヴァン杯グループステージ第5節 ▽C組 浦和2―0名古屋(9日・埼玉スタジアム2002)

 J1浦和は9日、ホームで名古屋と対戦し、FW李忠成が全2得点に絡む活躍で2―0で勝利した。

 前半32分、李はMF武富の左クロスが入ると、ニアサイドまで走って相手DF陣を引きつけ、横浜Mから加入したFWマルティノスの移籍後初得点をお膳立てする絶妙スルー。後半20分には、名古屋DF陣の背後に飛び出し、MF阿部のスルーパスから今季初得点で加点した。

 李にとっては、昨年6月25日のJ1鳥栖戦以来の公式戦ゴール。「個人としてはゴールはしたかった。期する思いはあった。まだ、李は死んでいないというのを見せたかった」。昨年は終盤に腰痛で離脱するなど不本意なシーズンだった。その悔しさを晴らす一発でもあった。また得点だけでなく、気迫あふれるプレーも見せ、「動けるということも示したかった」とうなずいた。

 得点は喉から手が出るほど欲しかったが、チームの勝利を第一に考えた。先制点のスルーについて振り返る。「点を取りたいからといって、真ん中に残っていたら、チームとして点は取れない。誰かがニアでつぶれ役にならないといけない。オズワルドはそういうところも見てくれている」。マルティノスが先制点を奪ったことで、名古屋は前がかりになり、DFラインも浅くなった。「(先制点が)間違いなく、自分の得点につながった」。

 浦和が優勝した2016年大会はMVPに輝いた。李は今季初得点を復活へのきっかけにしたい。「公式戦で点を取ったのは10か月ぶりぐらい。呪縛が解けたと思うので、これからポンポンポンと点を取れるんじゃないかなと思う」。得点量産も視野に入れ、「今回も僕の大会にしたい」と2年ぶりの優勝とMVPを狙う。

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